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しんぼー/Shinboh

Author:しんぼー/Shinboh
フォトジャーナリスト
Photojournalist
詳細は下記サイトへ
ルポ集『東南アジアの人々』
"People in Southeast Asia"

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フォトジャーナリストの戯言
取材に基づく記事やビデオリポートではなく、日々の戯言
新型コロナウィルス渦を傍観
コロナ渦中の卒業式 現役時代なら走り回っているところですが、記者発表や専門家のインタビューはおろか、余波に苦しむ市民の取材にも行っていません。フリーランスとしての活動は被取材者がそれどころではないと延期になったり、ライフワークの東南アジアは渡航自体が難しくなったり…。手をこまねいていることに焦燥感と罪悪感を抱きながら傍観しています。
 一方、自主取材の資金稼ぎでやっている『アサヤン企画』の仕事もキャンセル続出。そんななか、先日は卒業式のビデオ制作が舞い込んできました。やはり感染拡大防止のため、保護者と在校生の参列をなくして短縮した公立小学校の卒業式でした。どんな表情で卒業証書を受け取ったのか、校長や児童代表はどんな言葉を、ビデオを介してならば感染を心配せずに見聞きすることができます。また、時短にならなければ式で歌うことになっていた卒業生の合唱曲や校歌も、学校から音源をもらって式の映像に歌詞テロップとともに入れました。在宅ワークやインターネット会議なども感染防止策になっていますが、ビデオは記録として残す以外にこんな使い方もあります。
 ただ、こうした非常時にも児童の個人情報保護は厳しく求められ、卒業式の生中継はNG、映像をインターネットに上げることも許されず、コピーガードをかけたDVDが数日後に頒布されたようです。新型コロナの余波では家庭内暴力(DV)の世界的急増も報じられています。かつてDVを取材した際、暴力をふるう父親から逃れて来ている母子もいて、子どもが通っている学校が特定されると、執拗な父親に校門で待ち伏せされる可能性があるからと配慮を求められたことを思い出します。
 以前ここに書いた薬学部教授の研究とタイ厚生省の臨床試験の結果発表は待っています。また、小生がフィールドとしている東南アジア諸国を含め、メディア各社は1か月ほど前から社員と社外スタッフに出張取材や海外ロケを止めさせています。メディア企業に属すジャーナリストたちが動けないが、看過はできないという状況があればフリーランスの出番だと考え、今のところ傍観しています。皆様の周りに「看過できない状況」があれば、是非ご一報いただきたく思っています。(しんぼー)

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某ネットニュースに掲載を断れた記事
abhaibhugejhrHP いま喧しい新型コロナウィルスに関する時事ネタです。
 小生は「東南アジアが専門で、医学や薬学の専門記者ではないので」と、下の記事は個人オーサーの頁にも掲載を断れてしまいました。
 確かに、記事は関西空港からハノイへの機内で書き、別件で出張していたホーチミンシティからアップするといった具合で、東南アジア取材の間隙を縫っての出稿でした。
 それでも、しかるべき取材の手順を踏んで、きちんと裏を取っているにも関わらず、誰が書いたということを採否の基準にするのは理解に苦しみます。近年はジャーナリストや記者が取材して書くのではなく、各専門家が直接書く時代になって来たのでしょうか。それならば、昔から論文というものがありますが、専門外の人や一般読者には難解です。
 ということで、個人ブログト『フォトジャーナリストの戯言』に加えました。お時間が許す方は、お読み頂ければ幸いです。

◼️薬草で防げ 新型コロナウィルスの感染
     タイ伝統医療を継承する病院が推奨

 タイのチャオプラヤ・アパイプーベット病院は1月29日「ファータライジョーンで新型コロナウィルスに対する免疫強化を」とインターネットで報じた。
 ファータライジョーンはタイ語で「山賊を退治する天」という意味で、タイで伝統的に用いられてきた薬草の名前。コウモリなど野生動物を介して人に感染したと指摘される新型コロナウィルスが、その感染予防にもこれまた野に生える薬草が効くという。
 同病院はファータライジョーンの錠剤を12歳以上の子どもと成人に処方していて、予防するには1回1錠を1日5回服用するように勧めている。ただし、妊娠・授乳中は禁止とある。
 新形コロナウィルスの感染者が、特に中国で増え続け、このほど世界保健機関(WHO)は「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。その約1か月前の昨年12月、偶然にも薬学博士で九州大学・長崎国際大学名誉教授の正山征洋さん(76)と漢方薬局招き猫の薬剤師、斉藤正勝さん(50)が同病院を視察していた(写真)。最新設備を誇る総合病院だが、一方で伝統医療部門を持ち、動植物由来の伝統薬の薬局や資料館も充実していることに二人は感心。今回インターネット記事を読んだ正山さんは同病院からその裏付けとなっている2010年発表の論文を取り寄せた。
 論文によると、ファータライジョーンの学名はアンドログラフィス・パニキュラタ(Andrographis paniculata)、日本ではセンシンレン(穿心蓮)と呼ばれているキツネノマゴ科の一年草。インドで古代から施されてきたアーユルベーダでのカンジャンで、アジア各国の伝統医療で細菌性赤痢に効くとされ、苦味強壮薬として様々な病気の治療に処方されてきた。斉藤さんによると、日本でセンシンレンは食品(ハーブ)として流通していて、違法性はないとのこと。
 病院のセンシンレンに関する論文は男女200人以上の臨床データに基づいている。正山さんは加えて、アメリカ家庭医学会など他の研究機関がヒトやマウス、細胞の各レベルで抗ウィルス作用を検証した論文数本も精査した。その上で正山さんは「センシンレン=ファータライジョーンは抗ウィルス作用があり、上気道感染症にも効くので、新型ウィルスの感染予防にも有効だと言えます。日本でインフルエンザに対して効果があると知られている麻黄湯や葛根湯とセンレンシンを併用すれば、新型コロナウィルスの感染をさらに防げるでしょう」と話している。
 今回新型コロナウィルスが喧伝される前から、正山さんは人混みへ出かける際は、予防効果を狙って事前に葛根湯を飲むようにしていたという。
 また、先日訪ねたばかりの病院の有益な発信を嬉しく思うという斉藤さんは「植物の新芽は外敵から身を守り、生き延びるために、免疫を高める物質を作ることがあります。進化型ウィルスが出現しても、自然は随時呼応し、新たな抗ウィルス作用を持つ植物を作ってきたのだと思います」と生態系のメカニズムの妙に驚きを隠さない。
 二人が同病院を視察する前にカオヤイ国立公園で実施した薬草リサーチでは「白いウナギ」や「棺を蹴る馬」、「コブラの木」、そして今回取り上げられた「山賊を退治する天」といったタイ語名の薬草を観察した。いかにも何世代にもわたる言い伝えがありそうな呼称である。世界中で感染拡大が止まらない新型コロナウィルスに対して、先端のバイオテクノロジーでワクチン開発が急がれるなか、タイの温故知新を是とする薬草研究にも期待が高まりそうだ。

Summary
Depending on the outcoming call from チャオプラヤ・アパイプーベット病院Ayurvedic Andrographis paniculata growing in Thailand can be used for flu prevention. Several papers confirmed that this plant has anti-virus activity and related symptom like upper respiratory tract infection in vivo and in vitro. Since two Kampo medicines Maoto and/or Kakkonto are known as an anti-influenza drug in Japan, the combination with two old medicines might be accepted for the prevention of influenza virus infection.
薬草で年を越し、来年は高齢者介護も
khaoyai_title ビデオリポート『未知なる薬草を求めて ~タイ・カオヤイ国立公園~』のアップロードは新年となりました。ここにはアップしたのは、いわゆる番宣代わりのアバーンです。ナレーションと地図を入れ、1月10日頃に個人サイトとYoutubeの『東南アジアの人びと』で発信しますので、ご覧になって頂ければ幸いです。
 2019年はロヒンギャ難民の取材でこの年齢になって初めてバングラデシュへ行き、復興五輪1年前にはフクシマへ。そして、しばらく資金作りのアルバイトに勤しんで、今月は上記テーマでタイへ、その足でプノンペンに立ち寄って『ポルポト時代を超えて歌い継がれる懐メロ』といった取材をしてきました。カンボジア分の編集は年明け早々に着手し、タイに続いて1月中旬には発信できる見通しです。
 きょうはこれから特別養護老人ホームへ最後のアルバイトに行ってきます。今年1月4日から1年で約90回の宿直をしましたが、自分の経験を活かせる『アサヤン企画』の仕事が忙しくなって来たため、今年いっぱいで辞めることにしたわけです。
 2020年は2月に労働者問題でベトナムへ赴くことが既に決まっています。しかし、それが一段落する4月ごろからは国内の高齢者介護に焦点を当てる予定。明朝「お世話になりました」と特養で辞任の挨拶をする際、その介護のイメージ映像を撮らせてもらうべく撮影許可申請書を施設長に手渡してくるつもりです。高齢者関連は1982年に『寮母さん徹夜の奮闘 ~福祉最前線 特養の24時間~』を新聞で、1998年に『介護保険実施までもう2年、まだ2年 ~ルポ大垣市の場合~』を雑誌で報じ、22年ぶりに介護保険では立ち行かなくなっている現状と、あるべき形を提言したく思っています。
 2019年は当ブログご愛読、どうも有り難うございました。来年も引き続きどうぞ宜しくお願い致します。皆様、良いお年をお迎えください。(しんぼー)


37年目のカンボジアで
WhiteHotel 写真右のホテルはかつて「ホワイトホテル」と呼ばれ、まだ内戦中だったカンボジアで外国人を受け入れていた数少ないホテルの一つでした。ホテル名は変わり、サッシが鉄からアルミに入れ替えられていますが、バルコニーや窓の位置など外観は当時のまま。37年前初めてこの国を来た時のことを思い出しています。
 ということで「認知症に効く薬草」の探索をタイ・カオヤイ国立公園で取材した後、「ポルポト時代を越え歌い継がれる懐メロ」をテーマに隣国カンボジアはプノンペンに来ています。東南アジアをライフワークとし、当然のことながら日本人の目で日本語で報道してきました。今回のテーマも背景に日本の少子高齢社会を置き、日本の学者や歌謡曲をしっかりと引っ掛けてはいます。それでも、マスコミの需要はなく、発信は個人サイトとYoutubeの『東南アジアの人びと』だけになる見通しです。
 企業ジャーナリストとしてマスコミの内側で長年働いたので解りますが、こうしたネタをマスコミで取り上げるためには、制作予算の大きな割合を人気俳優や芸人のギャラに充て、数字が取れるリポーターやナレーターを立てるといった脚色・演出が求められます。一方、確実に黒字になり、今回も帰国直後から依頼が入っているアルバイトは、ニュースと娯楽どちらの観点からも公共・公益性が低く、記者やディレクターが取り上げようとはしないクライアントの自己満足のためのモノが殆どです。回り回って自分の知恵になったり、自らの生活改善に繋がるモノは、情報に対して能動的でなければならないからでしょうか、…。直裁的に自分が満足できるモノならば制作料を払ってくれるのが現実のようです。
 言葉は悪いですが、そこを利用して国内でのアルバイトをこなしていけば、万年赤字のライフワークも続けて行けそうです。昨日はインサート用のイメージ映像だけしか撮れず、大学キャンパスで学生に当該教授の携帯を聞き、その教授から最適の人物の名前を教えてもらい、書店でその人の著書と連絡先を入手し、アポ取りといったことに時間を費やしました。インタビュー取材まであと2時間、そろそろ本業に戻ります。(しんぼー)

ハーモニカ教室、そして熱帯のジャングルへ
lesson_video お陰様で『アサヤン企画』への依頼が殺到。体は一つということで、日時がダブって数件断ってしまっています。前回のブログで触れた「ハーモニカ教室(写真)」に続き、「ロックのMV」や「マジックバー」、「合唱コンサート」、「フットケア」、「カイロプラクティック」、「CGソフトのCM」と量産し、定年退職前の忙しさに逆戻りです。
 個人や小企業でも制作できる料金に抑えているからこそ、これほどの依頼があるのだと思います。まさに薄利多売。ライフワークの東南アジア取材の経費を賄うには、こうした仕事を20件はこなさなければなりません。それでも、クライアントのお蔭で自主取材の独立性が保てているとも言えます。
 さて、今回の自主取材は、観光客が立ち入れない国立公園でタイと日本の“薬草ハンター”の出会いに焦点を当てます。中国の漢方薬はすっかり身近になっていますが、熱帯で植生こそ違うタイの薬草も、薬や健康食材として何百、何千年と口にされてきました。しかし、東南アジアでは紙と墨の文化ではなく、その「薬草の先生」と呼ばれるタイ人も口伝で継承しています。それだけに世界的にはまだまだ知られていない薬草もあるのではと、日本の薬学部教授と漢方薬剤師に声をかけ、彼らと一緒に国立公園のジャングルに分け入ってきます。
 なんでも教授がいま探しているのは、認知症を遅らせたり、治したりする成分が含まれる薬草だとか。60歳以上の認知症発病率は、熱帯では日本や欧米の約半分というデータからの推察だそうです。「あれ、ナンやから、そうやろ」と言葉が出にくくなり、小生もMRIを撮ると「前頭葉の血流が悪くなっている」などと診断されました。自分のためではないですが、高齢社会の問題に挑む泰日協力プロジェクトとも言えます。熱帯のジャングルに差し込む一条の光のように、地道な研究活動にフォーカスします。年末か年明け早々にはアップロードの予定。ご期待ください。(しんぼー)