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しんぼー/Shinboh

Author:しんぼー/Shinboh
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Photojournalist
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ルポ集『東南アジアの人々』
"People in Southeast Asia"

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フォトジャーナリストの戯言
取材に基づく記事やビデオリポートではなく、日々の戯言
やりたい事がみつからない!?
 写真は1905年に建てられた旧少年刑務所で、小生のアパートから自転車で10分足らずの丘の上に佇んでいます。再来年を目処にホテルなどの複合施設に生まれ変わるとのことで、様子を見に行ったのですが、工事は始まっておらず、完成予想図の看板も見かけませんでした。そんな立地のアパートに寝泊まりして、派遣ディレクターとして仕事しているのですが、そもそもこの職場は新風が吹くことや新しい血を必要としていないことが判ってきました。社員の離職率の高さ、派遣の入れ替わりの早さが何をか言わんや、です。
 居る意義がない所や歓迎されていない所にしがみつく必要はありません。しかし、ハローワークや派遣業者でも経験しましたが、60歳を超すと門前払いされることが殆どなのです。一人ひとりの気力や体力、これまでの実績など見ようともせず、単純に年齢で篩いにかけられます。少子高齢社会で人口は減少傾向にあり、ロボットやAIを導入できない業種では人手不足が深刻、大卒就職率は7年連続上昇し過去最高といった報道がウソのようです。
 一方で「もうやりたい事だけしよう」という考えもあります。ところが、「やりたい事が思い浮かばない!」と改めて気付きます。振り返れば仕事でもプライベートでも幸運で、やりたい事は殆どやり尽したようにも思います。或いは、「やりたい事」が見つかったとしても、それを実現させるために注ぐ労力と経費と、その行為の意義と自己満足度を直ぐさま天秤にかけてしまいます。すると、「やりたい事」は「やりたくない事」にいとも簡単に転ずるのです。これまでそんな転換が起こらなかったのは、社会も自分もあまり見えてなかったので結果を洞察できず、僅かな可能性に賭けるだけで楽しかったからです。
 『論語』には「五十にして天命を知る。六十にして耳順がう。七十にして心の欲する所に従って、矩を踰えず」とあります。しかし、小生は60歳になっても、人のことばに素直に耳を傾けることができるようになっていません。小生が未熟なのか、馬鹿なのか、天命を知るどころではありません。ウン十年ぶりに「自分探し」をしているようで、仕事でも趣味でも自分が本当にやりたい事が見つからず悩んでいます。この時代に新たに定義された『定年うつ』、延いては『老人性うつ』、他人事ではありません。(しんぼー) 


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60歳で初体験 仕事量の多さ!
nigatsudo_todaiji 新年のご挨拶で報告させて頂いたように、古都のテレビ局で派遣ディレクターとして働き始め、丸1ヵ月が過ぎました。いま勤務しているテレビ局は、定年退職後の求職中に契約に至らなかった写真館や業界紙と、偶然なのでしょうか共通点があります。それは、今まで一度も経験したことがない仕事の多さです。写真館は半日の撮影で1,500カットほど撮って欲しいと言い、業界紙はペンとカメラを一人で担って1週間にニュース記事10本以上と企画モノも送るようにと契約書の草案に書いて来ました。テレビ局は1ヵ月間に、一人でリサーチから編集までする企画モノを3、4本に加え、週末の週刊ニュースやおでかけ情報もやってくれと。
 新聞11年、雑誌6年、テレビ20年とやって来ましたが、これほど多くの仕事を一度に言われることは初めてです。大きな事件や災害、あるいは難しい被取材者に遭遇して、また、自分で納得できる仕事をしたくて、徹夜したり、何週間も休みを取らなかったり、そんな風に仕事に打ち込んだことは何度もありました。しかし、今回の3社では、大事件が起こっていなくても、難易度の高いテーマに挑んでいなくても、体が二つなければできない仕事量が日常なのです。
 写真はシャッター以前が大切で、やみくもに連写しても良い写真は撮れません。また、よく「原稿は足で書け」と言いますが、自ら足を運んで、自分の眼で現場を見て、自分の耳で話を聞いて書けという意味です。しかし、この本数では広報文書のリライトが関の山です。何を取り上げるのか、それを決めるための取材もあり、取材したものを全て形にすることはありません。面白くないもの、報道する必要がないものを潰すのも、無駄なようで大事な仕事です。でなければ、良い紙面や番組はできません。
 この3社が人手不足に苦しんでいることは明白です。しかし、これでは若い社員も育つ前に擦り切れてしまいます。その場その場を派遣スタッフやフリーランスで切り抜けようとしても、限られた予算では人材が集まらず、定着しないという悪循環に陥ります。ならば、出す情報量を身の丈に合った量に減らす勇気が必要だと思います。しかし、取締役どころか正社員でもない小生が口出しすべきことではありません。60歳を超して良い加減な仕事はしたくありませんが、60歳を超すとこうした仕事しかないのでしょうか。先日覗きに行った日雇い派遣の現場とも似たり寄ったり、メディア業界も質より量、ダンピング競争の真っ只中なのかと感じます。(しんぼー)


テーマ:働き方 - ジャンル:就職・お仕事

新年のご挨拶   転居・転職しました。
 謹賀年  2018(平成30)年 元旦
芦屋シーサイドタウン
 お健やかに新春をお迎えのことと存じます。
 小生は去年7月末、60歳の誕生日に、20年近く勤めた福岡市にある放送局を定年退職し、故郷の芦屋市(写真上)へ戻りました。ちなみに、メアドや携帯電話は変わっておりません。
 しかし、まだまだ元気で隠居などする気は毛頭なく、今年から古都奈良(写真下)の小さなテレビ局を手伝うことにしました。これまでの経験を活して、また新しい仕事ができればと思っています。とはいえ、通勤に片道2時間近くかかるため、正倉院へ徒歩10分程の木賃アパートに“前線基地”を既に設営しました。
 また、今夏からライフワークの東南アジア取材も再開しようと、次のテーマを考え始めています。
 皆様の益々のご健勝とご多幸を祈念しますと共に、本年もご厚誼のほど偏にお願い申し上げます。
奈良・興福寺>


5年分の「ありがとうございます」
 なかなか本業の仕事が入りません。日経平均も求人倍率も右肩上がりで、それぞれ2万2千円超え、1.52倍と喧しいこの頃ですが、個人事業主や60歳以上には関係なさそうです。ということで、また日雇い派遣労働に行ってきました。今回は展示即売会で福引きの担当。社員は商談を成約に持っていくことに専念し、こちらは客を呼び込んで声がけのチャンスを作るという構図です。こうした仕事は営業部や広報宣伝部などの新人登竜門でしたが、今の若い人を駆り出すと、すぐに辞めてしまうからでしょうか。会場で働いている約50人の四分の一ほどが日雇い派遣で、小生より年輩の人は雑踏整理のガードマン一人だけです。Heron in an afterglow
  事前の郵送やポスティングに加えて、当日も近辺でビラ撒きをするので、無料で得られる景品を目当てに来場する人が絶えず、小生の持ち場は常に行列ができ、息つく暇もないほどの忙しさ。福引きの結果に一喜一憂する客に大げさに対応してみせること8時間。「有り難うございます」と言いながら4日間で2千回は頭を下げた計算になります。これまでの報道やドキュメンタリーの仕事でも、情報提供者をはじめ、取材に協力したり、応じたりしてくれた人には、いつも感謝の言葉を発していましたが、その頻度で換算すると5年分の「有り難うございます」を言ったことになると思います。
 商品の購入額と関係なく誰もが無料で引ける福引きで、最高賞でさえいたずらに射幸心を煽るような高額な景品ではなかったので、もちろん賭博行為にはあたらず、景品表示法にも触れるおそれはありません。費用対効果を考えれば、その日の当たりは行列を途切れさせないタイミングで出し切る一方、最後の当たりは閉店直前に出すのが理想です。しかし、コンピュータ制御ではないガラポンと呼ばれる昔ながらの抽選器、そんな器用なコントロールはできません。
 1日の当たりの数は厳しく制限されていて、様子を見ての現場判断は許されません。既に当たりは出尽くしているのに、まだ当たる可能性があるような白々しい演出をすると、少なからず心苦しさを感じます。これは無料で引ける福引きと自分に言い聞かせ、縁日の千本引きをはじめ、宝くじや公営ギャンブルのような掛け金を客は払っていないことを嘘つきの免罪符に、60にしてまた一つ人生初の体験をしてきました。(しんぼー)
 
 

テーマ:働き方 - ジャンル:就職・お仕事

ぶらぶらしているより
 初冬の晴れた早朝、各駅停車しか止まらない駅の改札口。集合時刻にはまだ15分もあります。駅前にはベランダの手摺りが錆びたままの空室が目立つアパート、それに笑いを誘うくらい安直なネーミングの飲食店が数軒。Early winter 仕事が入らないからと、ぶらぶらしているのも何だかなと思って日雇いの派遣労働を体験しにきたのです。長い影を引きずって三々五々集まってきたのは20人ほど。殆どが若者で、同年輩は女性が二人だけです。今冬一番の冷え込みなのに、20代半ばと思しき娘はコンビニで買ったアイスキャンディーを囓っています。この日働く倉庫は、送迎のマイクロバスで駅から10分ほど、大型トレーラーが行き交う橋を渡った埋め立て地にありました。
 出勤簿に氏名を書き、帽子を被って安全靴に履き替え、体操に朝礼。最近ミスが相次いでいて、その事後処理が増えているので作業は正確に。40代の職場長がそんな注意をします。仕事はピッキングと知らされていましたが、倉庫の隅にある事務所へ連れて行かれたのは小生だけ。何をやらされるのだろうかと少々不安になります。こうした派遣労働は、慢性的な人手不足に悩んでいる事業所が多いからか「60歳」だからと断られることはないようです。3日ほど前に派遣会社で登録したのですが、職務経歴書はおろか履歴書すら不要で、免許証や保険証などで簡単に身元を確認するだけです。感心したのは、その場で自撮りしてメールで送るという顔写真。なるほど、データで保管するには、プリントした証明写真を受け取るより手間が省けます。
 不安だった仕事の内容は、伝票整理でした。60歳に重いモノを運ばせるのは酷だと、やはり配慮してくれたのでしょうか。コンピュータとソーターで省力化できなくもない作業ですが、指示された仕分けは複雑で、プログラミングが大変そうです。それ自体は何の意味もない数字やアルファベットの羅列とにらめっこ。まるで禅の修行のような作業を黙々と続けていると、事務員が電話をとりながら激しく咳き込み、電話の相手に心配されている様子。インフルエンザ等が蔓延して応援が必要になる前に休ませれば良いのに老婆心ながら思ってしまいます。とりあえず加湿器は?しかし、見当たりません。聞き耳を立てなくても、正社員や常駐派遣の人たちの雑談も耳に入ってきます。子どものクリスマスプレゼントには何がよいか、最近テーマパークで面白かったアトラクションは、……。仕事の効率や環境の改善どころか、それに繋がる愚痴もなく、きっぱりとプライベートな内容です。
 45分と15分の休憩を挟んで計8時間、老眼鏡をかけ放っなしで500枚くらい処理しました。遅い午後、この日どこまで済ませばよいのかと尋ねると、その時点でノルマはすでに達成していたことが判明。それでも終業は5時半と決められているので、結局2日分の仕事をしました。日雇いだからでしょうが、作業内容の指示以外の話は一切なく、その仕事の位置付けや全体像の説明もありません。かといって、交通費は自腹で時給も1,000円を割っていて、インセンティブなし。こうした環境ではモチベーションの維持が難しく、1週間続けるのも苦しそうです。経験を活かせる仕事が入らない日には、年齢を問われない派遣労働をしようかと考えているわけですが、さて、続けられる職場に何カ所目に当たるか、それが当面の問題です。(しんぼー)


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