テレビはデジタル化で画質が向上し、送れる文字や音声のデータ量も増えます。しかし、制作者側にいる私は、また厄介なことになると気が重いのです。 フィルムがアナログ・ビデオに変わった時、感度が良くなり、長廻しが出来るようになって、カメラマンが写そうと思わなかったものまで、写ってしまうようになりました。その結果、フィルム時代以上に狙いをハッキリさせないと、何を写したかったのか分からないような絵になりがちです。 インターネットへの掲載は自由で、印刷媒体のような字数制限はありません。しかし、多くの人に読んでもらえる文章は、アナログ時代と変わりなく、内容に対して適当な長さのものでしょう。 文章同様に、写真や動画も不要な要素を消去していくことが、制作の重要なプロセスだと思います。何でも鮮明に写り込んでしまうデジタル・テレビは、その「消去」の作業が、さらに増えそうで、憂鬱になっているわけです。(しんぼー)
テーマ:テレビなんでも - ジャンル:テレビ・ラジオ
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