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しんぼー/Shinboh

Author:しんぼー/Shinboh
フォトジャーナリスト
Photojournalist
詳細は下記サイトへ
ルポ集『東南アジアの人々』
"People in Southeast Asia"

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フォトジャーナリストの戯言
取材に基づく記事やビデオリポートではなく、日々の戯言
タブーとお約束
 ニュースやリポート、ドキュメンタリーであれ、企画や出来上がった段階で売れなければ、日の目を見ません。フリーランスはもちろん、社員でも社内のネタ会議やコンペに通らなければ、媒体に載りません。そこで、採用されようと、部数や視聴率を上げようと思うと、やってはならない「4つのタブー」と闘うことになります。
 タブーと言っても、ある程度は慣例として許されていて、逆にやらないと競争に負けます。“盗作まがい”は、引用を明示せずに伝聞調にしたり、媒体の種類や使用言語が違うのでOKとすること。“ねつ造に近いもの”は、受け手に分かりにくいからと、事実を無理矢理シンプルにすること。“ヤラセ”は時に「演出」とも言い、あり得ない、起こり得ないことではないのですが、構成や締め切りに都合が良いよう、カメラの前でやって貰うこと。二重寄稿は、以前発表したものに、少し手を入れて再び出すこと。
 当然ですが、度を超せば、ジャーナリスト生命を絶たれます。しかし、やりたくなくても、ギリギリを行かなければ、業界で喰って行けないという現実もあります。それが何故と考えてみれば、ノンフィクションでも、やはり売れるものは、“お約束の”予定帰結が期待されているからだと思うのです。(しんぼー)
 
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テーマ:おもろいもの - ジャンル:ニュース

勝てば官軍
 先日あんなメールを受け取ったので、8・15前でもないのに、戦争のことを考えていました。政府軍と反政府ゲリラ、大国と小国といった、力の差が歴然とある場合、弱い方に反撃せざるを得ない背景があっても、また、予め宣戦布告していても、それらは黙殺されてしまいます。そして、強者は自分たちが弱者にやってきたことを棚に上げ、「テロ」と断じ、武力行使の大義名分とします。
 ゲリラや小国は爆撃機も、空母も、核も持っていません。圧倒的武力で脅され、追い詰められるので、敵側の人間を人質にとったり、自爆攻撃までするのです。この世は、カネで全てが買える国ばかりではなく、カネで何でも言うことを聞く人ばかりが暮らしているわけでもありません。自然や文化や宗教を大切にし、あるいは畏れ、物欲を自制するところに喜びを見出している人たちもいます。軍事行動は民主化や平和維持がタテマエになっている場合が多いですが、そもそも、異なる価値観を認めず、脅しも含めて武力を使う点で矛盾しています。
 強欲を実現させることで強くなった勢力は、統治責任が伴う自領や植民地にすることは避け、もっと手軽にカネで何でも手に入れられ、やりたい放題できる「自由経済圏」を拡げたいだけなのかと思ってしまいます。「勝てば官軍」という諺は、今や世界語となりつつあります。

テーマ:戦争・原爆 - ジャンル:政治・経済

実戦を経験したい自衛官
「動機は不純ですが、自分は実際に戦闘を経験したいのです」。20代後半の自衛官と名乗る人から、昨夜メールが届きました。ビルマ内戦の記事を載せている当方のサイトが目に止まったようです。
 戦争では、敵も味方もなるべくカネを使わずに、相手に最大の打撃を与えようとするので、昼間に正面から攻めることなど滅多になく、明け方に奇襲したり、夜間に地雷を敷設したり、非戦闘員のいる村へ離れたところから無差別砲撃するなど卑怯な戦法の方が普通です。一方、難民キャンプや町では、シンパ作りや、敵を分裂させる工作活動もあります。
「戦闘」が実際行われるのは、車が通れたり、電気が来ているところは、早くに勝敗がついているので、徒歩でしか行けないところ。熱帯のジャングルは蒸し暑く、ヒルが喰いついて来ます。前線は補給が難しく、バナナの芽が唯一のおかずということもあります。耐性のない日本人は水を飲むと下痢します。蚊帳がなくて、マラリアやデング熱にかかることもあります。運が悪いと、地雷を踏んだり、砲撃を受けて、敵と交戦する前に死んでしまいます。
 中央政権にしろ、亡命政府にしろ、そこに自軍を布陣させ、停戦会談の“切り札”を作ることに意味があるのですから、兵士の「戦闘」はいつ終わるとも分からない耐久生活そのものです。
 殺し合いに行くのならメールに返事しませんでしたが、「実際の戦闘を経験」することは、自衛官に戦争の意味を考え直してもらえる最大の機会と思って、こんなレスを送っておきました。(しんぼー)
  

テーマ:日本自衛隊関連 - ジャンル:政治・経済

バーで口説く
「今夜はもう食事は済ませた?」と、まだ元気な30台。「近くに来たら、気軽に寄ってよ、旨い店があるんだ」と、子育てが終わったような管理職。アパートの前の路地に、10席足らずのバーがあります。むろんホステスはおらず、バーテンダーが一人だけ。でも、勤め帰りの女性客も、ちらほら。客同士の会話は、耳を側立てなくても聞こえてきます。
 尋ねられてもないのに、「僕には妻子がいるんです。いゃー、今夜は参ったな」とか、40前後の銀行員風はワケの分からないことを喋りまくっています。中高年の既婚男性がモテるのは、それなりの人生経験から優しい聴き役に廻り、ガツガツせず、束縛もしないのに、気前良くしていられるから。内訳は大別して次の3つでしょうか。家庭がある手前、あるいは、体力に自信がなくて、深い関係に陥るのを恐れている男。「分からないように騙してほしい」という余裕の向き。もう一度燃えるような恋をしたいという人。
 それにしても、皆さん、いつも積極的なこと。コルトレーンのバラーズも、耳に入ってなさそうです。計算通りいくようではニセモノですが、ピピッと来て、カーソルのように熱暴走しだした時には、“大やけど”してもという覚悟がおありなのでしょうか。独りグラスを傾けながら、ついそんなことを考えていました。(しんぼー)

テーマ:男と女 - ジャンル:恋愛

カンボジアのPCは英語
「ビデオ編集を学びたいので、中古のソフトと教本を送って」と、カンボジアの旧友がメールを寄越しました。流れが変わって使わなくなった編集ソフトのCDと本が丁度手元にあるのですが、困ったことに、全て日本語で書かれています。
 ビデオをはじめ、デザインや写真、音楽の編集ソフトはアメリカ製の日本語版が主流になっています。こうした専門的なソフトだと、以前は日本でも英語表記のまま売られていました。しかし、今は翻訳ソフトで訳したような、やたらカタカナが多い、変な日本語であろうと、とにかく日本語表記になっています。お陰で、中古ハードを含め、PCは英語で勉強しているカンボジアなど大多数の国との“互換性”がなくなってしまいました。
 別に日本語を大切にしないというワケではありません。しかし、コンピュータの世界で英語に日本語が取って代わることはないでしょう。PCに関しては、無理な和訳をせず、英語ベースで習得する方が、何かと後々も便利なのにと思っています。(しんぼー)

 
 

テーマ:雑記 - ジャンル:コンピュータ

ハイリスク・ローリターン
 文章を書き、写真や動画を撮り、番組を作っても、会社員としてやった仕事の著作権は会社に属すのが普通です。手元に何も残らない代わりに、退職金が払われます。ただ、ボツになっても、再使用されても、経費を浮かせても、予算をオーバーしても、給料は増減しません。まあ、あまりひどいと、配転などでやんわりと退社勧告されるでしょうが…。
 フリーランスは、ボツになれば真っ赤な赤字。経費がかかりすぎても赤字。複数の媒体に使われたり、再使用や重版されて、やっと黒字になります。しかし、著作権は自分に残ります。“武士は喰わねど、高楊枝”かも知れませんが、「私の仕事」と言って憚らないものを蓄積して行けます。
 その中間で、一社と専属契約し、採否や扱いに関係なくギャラと経費は払われるという形があります。これは契約しだいで、会社が初回の使用権だけを持つケースと、著作権も取ってしまう場合があります。
 さて、どれが良いでしょうか?巷の人気は、会社員、専属契約、フリーの順になります。フリーランスが少ないのは、ハイリスク・ハイリターンという法則が当てはまらないからだと思います。(しんぼー)
 

テーマ:仕事論 - ジャンル:就職・お仕事

商才のない私
 昨夜、タイの旧友が中古カメラの相場を尋ねてきました。数日前には、知人がベトナムから日本製一眼レフのレア物を買って帰国しました。日本のデジタル化で処分されたカメラが、いま東南アジアへどんどん流れているようです。
 しかし、銀塩フィルムの歴史が100年以上ある日本でも、これほど速くデジタル写真に移行してしまったわけです。アナログへの強い未練が、東南アジアにあるとは思えません。その上、フィルムカメラより高価で画質が悪く、使いづらかったデジタル黎明期をすっ飛ばせるので、デジタル化はさらに急速なものになるでしょう。
 そのタイ人に、中古カメラの需要は何年も続きそうにないからと話すと、「いや、パッパっと、今できないか?」。なるほど、ビジネスはニッチと機を見てということです。「私に商才があったなら、今頃…」と思った一件でした。(しんぼー)

テーマ:意見・つぶやき - ジャンル:ビジネス

デジタル化の悩み
 テレビはデジタル化で画質が向上し、送れる文字や音声のデータ量も増えます。しかし、制作者側にいる私は、また厄介なことになると気が重いのです。
 フィルムがアナログ・ビデオに変わった時、感度が良くなり、長廻しが出来るようになって、カメラマンが写そうと思わなかったものまで、写ってしまうようになりました。その結果、フィルム時代以上に狙いをハッキリさせないと、何を写したかったのか分からないような絵になりがちです。
 インターネットへの掲載は自由で、印刷媒体のような字数制限はありません。しかし、多くの人に読んでもらえる文章は、アナログ時代と変わりなく、内容に対して適当な長さのものでしょう。
 文章同様に、写真や動画も不要な要素を消去していくことが、制作の重要なプロセスだと思います。何でも鮮明に写り込んでしまうデジタル・テレビは、その「消去」の作業が、さらに増えそうで、憂鬱になっているわけです。(しんぼー)
 

テーマ:テレビなんでも - ジャンル:テレビ・ラジオ

天然ガス騒動に思う
 天然ガスを巡ってロシアとウクライナが揉めている記事を読んで、10年ほど前にゴーストライターを務めた本のことを思い出しました。
 本の主旨は、「これからはエネルギー安保の時代。日本は中東石油偏重から脱するために、ロシアを含む東アジア諸国と共同して天然ガスの発掘とパイプライン敷設に励まねばならない」というようなことでした。
 でも、天然資源が殆どない日本が、こんなに豊かになっていることに、なにか無理があるように思えてならないのです。日本という土地では、人は勤勉勤労でなければ、冬には飢えて、凍え死んでしまいます。その生き残る努力のなか培ってきた技術を外国に売り、便利で快適な日々を享受しています。
 しかし、ここへ来て、「無理」を裏打ちするかのように、日本の人口が予想より早く減り始めました。やっぱりキツイのでしょう。
 天然ガスの売り手にとっても、極東の縮小するマーケットは美味しくありません。手前の拡大する中国の方が絶対魅力的です。
 かつては斜陽と言われながら、北海油田と欧州連合で巻き返したイギリスですが、再び大英帝国の栄華とはなりません。我々の暮らしも、身の丈にあった無理のないものに落ち着いていくのでしょう。(しんぼー)
 

テーマ:国際ニュース - ジャンル:ニュース

年賀状の数
 中途退社や転職をすると、それまでの知人友人の9割くらいが、蜘蛛の子を散らすように離れていきます。別に、使い物にならないからクビになったのでもなく、ハレンチ事件をしでかして居づらくなったわけでなく、てもです。
 ツブシがきかない私は四半世紀ずっとこの業界にいますが、いわゆる肩書きは3つ目で、そんな経験を過去2回しました。その都度、「自分は人間的には何も変わっていない筈なのに何故?」とか、「そんなに自分は空っぽな人間だったのか!」と一寸凹むこともありました。
 しかし、だったら自分の場合、相手の肩書きや職業に関係なく付き合っている人は、どのくらいいるのだろうと振り返ると、数人の親友や家族の他にはいないことに気付きます。同時に、精神的にも、経済的にも、付き合える人数はそのくらいが限界のような気もします。だから、大方の人が離れて行っても、当然なわけです。
 勤めている会社名を知っていて、あるいは、年収を推測して近寄ってくる人と友達になれることは希です。なぜなら、その人たちは結局、会社と付き合いたいのか、お金が目当てだからです。
 もし個人事業主でずっとやって来ていたら、あるいは、一つの企業や団体に勤め続けていたら、人間関係が篩(ふるい)にかけられる機会もありませんでした。
 年賀状を数えながら、こんなことを考えていました。(しんぼー)
 

テーマ:転職 - ジャンル:就職・お仕事