タイの旧友から3か月ほど前、「ホテルを取ってくれ」とメールが来ました。なぜか軒並み満室で、辛うじて押さえられた記憶があります。そして、昨夜再会。夕食を共にした後、中洲のラウンジでも杯を交わし、ホテル予約に手こずった理由が解せました。 なんと70の国や地域から約2000人の政治学者が参加し、5日間に亘って『世界政治学会』が開かれているのです。地元メディアに勤めていても、こうしたアカデミックで、ドロドロした政局に縁のない会議は話題にすら上がりません。しかし、この学会は1950年のスイスに始まって、3年毎に各国持ち回りで開かれてきて、日本では初開催とのこと。今回のテーマは「民主主義は機能しているか」というもので、各国の民主主義の現状や問題点、解決策をめぐり、研究報告や討論が行われているそうです。 この友達とは15年くらい前に、タイ政府が「ない」という公害の実状を、工業団地などへ二人で取材に行ったことがあります。当時講師だった彼は現在、学部長。「お前が現場へ連れ出してくれたんで、視野が広がったよ、いや、ホントに」。そう言っては、4大卒のホステスの酌に相好を崩す学部長、現代日本を夜の世界から観察しているようでした。(しんぼー)
テーマ:特定アジアと日本 - ジャンル:政治・経済
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