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しんぼー/Shinboh

Author:しんぼー/Shinboh
フォトジャーナリスト
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ルポ集『東南アジアの人々』
"People in Southeast Asia"

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フォトジャーナリストの戯言
取材に基づく記事やビデオリポートではなく、日々の戯言
「学歴詐称」騒ぎに思う
 最近、あちこちの自治体で学歴詐称が問題となっています。短大や大学を出ているのに、高卒枠の職を得たというものです。たぶん、差別を助長することを恐れて、学歴による格差是正という狙いを積極的に打ち出さなかったのでしょう。だから、大卒でも、高校は確かに出ているので応募資格はある、或いは、自分の任意な意志で行った大学を、「行かなかったことにしても構わないのではないか」と思った人もいたのではと想像します。
 しかし、大学というのは決して専門学校のように職能訓練をするところではないはず。大学で時代の波を悟って、卒業する頃には丸くなっているなら別です。ふつうは特に現業職場では使いにくい問題意識を持った人材が育つのが、大学ではないかと思います。
 少子化や自由主義経済の波及で、大学もそんな悠長なことを言っておられず、教養や基礎研究などより、実学が重んじられる傾向にあります。コミュニケーションに支障を来すほど基礎学力がないのは、どうかと思いますが、たとえ専門的な職種でも、結局、学校で学んだことは殆ど役に立たず、知識や技術はJOTで覚えていくことになります。
 だから思うのですが、学歴は採用の際に選抜の手間を減らそうという、ステレオタイプな区分にしか、小生には見えないのです。(しんぼー)
 
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テーマ:人事・雇用制度 - ジャンル:就職・お仕事

妻子との予定
 カメラマンに仕事の延長を頼んだら、「明日は妻子との予定があって…」と。こういう言葉を聞くと、力が抜けてしまいます。近年、勤務先の仕事というか、時間労働の切り売りといった感じで割り切っているカメラマンが多いように感じます。
 自分がその立場だった時代もありますが、まだ純粋で、疲れを知らない年齢だったので、仕事は何でも与えられれば与えられる程、嬉しかったものです。納得がいかず、締め切りに間に合うようでしたら、宿直明けや公休にこっそり再撮影に行ったりしていました。
 フリーランス時代は、「じゃ、ずっと休んでて良いよ」と返されそうで、そんなこと言えませんでした。どうしてもヤボ用で休みたい時は、親を“危篤”にしたりしたものです。
 自分が撮影したものが署名で出ても、著作権は会社に属し、自分が貰えるものは月給だけだから、思い入れがないのでしょうか。新人や若手に追い上げられ、干されるといった危機感はないのでしょうか。
 しかし、自ら振り返ってみて、仕事最優先で家庭を顧みない夫や父親でしたし、趣味のサックスは大学時代をピークに下手になるばかり。かといって、本業の写真や映像では鳴かず飛ばずです。若いうちに自分の才能や業界の厳しさを見極め、家族や趣味を大事にするのも確かに一つの生き方だと思えるようになってきました。(しんぼー)

テーマ:働き方 - ジャンル:就職・お仕事

手ぶらで帰る勇気
 全国紙の写真記者が、ライバル紙の記事を盗用し、論旨免職になりました。「どうして、そんな記事ごときでジャーナリスト生命を絶つんだ!」と思いました。というのは、裏を取っている時間がないスクープの後追いなどではなく、問題になった記事は季節物のヒマダネだったからです。煎じ詰めれば個人の良心の問題ですが、出稿量へのプレッシャーが強く、功名心を煽るような会社の体質があるのではと思ってしまいます。
 というのも、サンゴ落書き事件よりも前、もう20年ほど前のことです。都市近郊のあるスキー場の初積雪を夕刊早版から報じようと、各社のカメラマンは天気予報とにらめっこで、きょうか明日かと警戒していました。そのスキー場は本社ではなく、支局管内にあり、支局駐在の写真記者は各社一人ずつ。宿直も公休も関係なく、抜かれたら言い訳できず、本社のデスクからカミナリが落ちるのは確実です。
「たぶん今朝は積もっているのでは」と、まだ暗いうちから車を飛ばした某日、夜が明けてみると、ゲレンデは土剥き出しで、雪化粧などうっすらともしていません。ところが、「抜かれとるやないか!」と本社デスクから腑に落ちない電話。ファックスされてきた他紙を見て、仰天。白くなっているゲレンデの写真が出ているのです。現場ではその社のカメラマンとすれ違いもしませんでした。念のため、従業員が出てきたスキー場へ電話で確認しましたが、夕刊締め切りに間に合う時間帯に、雪は降っていません。
 このスキー場は季節物の『定点』で、毎冬取り上げます。だから、前年のネガは必ず支局にあります。こんな表沙汰になっていない捏造にも遭遇しているだけに、今回の事件も氷山の一角のように思えます。“幻の積雪写真”以来、「ないときは手ぶらで帰る勇気」と自分に言い聞かせて来ましたが、近年は締め切りに追われて、「自然な演出」が日常茶飯事。気を付けなければと自戒しています。(しんぼー)

テーマ:自然の写真 - ジャンル:写真

大胆に、慎重に
 休暇と私費で敢行する自主取材は、自由になる時間もカネも限られていますので、つまらないものにならぬよう大胆に、且つ、空振りせぬよう慎重になります。
 次作は日本人の若者を主人公に据えていますが、その彼も大胆な計画を慎重に実行しようとしています。それゆえ、彼は予定を1ヶ月延期、私の取材も7月に順延となりました。
 現地には今年取材するだけの大きな動きがあります。一刻も早く行動に移したい気持ちは、私よりも、彼の方が強いでしょう。しかし、それでも遅くらせたのは、彼は工場で働いて資金を作っているのですが、必要な額には今月いっぱいかかることが判ったからです。自分の行動費がなければ、意に反して、迷惑をかけてしまうと、彼も考えています。
 そんな懸命に準備する姿を今月中に取材しておく予定です。「真実は小説より奇なり」と古くから言われていますが、小生がライフワークとしている東南アジアに敢えて深く関わる日本の若者は、なかなかいそうでいないもの。手段は違っても、目指すものには通じるものがある彼との出会いを大切にしたく思っています。(しんぼー)

テーマ:製作日誌 - ジャンル:学問・文化・芸術