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しんぼー/Shinboh

Author:しんぼー/Shinboh
フォトジャーナリスト
Photojournalist
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ルポ集『東南アジアの人々』
"People in Southeast Asia"

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フォトジャーナリストの戯言
取材に基づく記事やビデオリポートではなく、日々の戯言
ハシゴが外れた!
 いやはや、企画が転けました。不幸中の幸いは、企画書は仕上げていましたが、締切前でまだ提出していなかったことです。その企画が会議を通っていたらと考えるだけで、ゾッとします。「登ったハシゴを外される」とは言いますが、まだ登っていなかったわけですから、大怪我はしません。しかし、締切まであと9日。また一から探さねばなりません。
 まぁ、よくあることと言えば、それまでですが、本人はこちらの趣旨に賛同し、取材OKだったのですが、家族や周囲に反対されて、後から「やっぱり辞退させてもらいます」と言ってきたわけです。報道やドキュメンタリーの場合、取材対象者は役者やタレント、モデルではなく、一般人。なので、ドタキャンされても、どうしようもありません。「一緒に良いものを作りましょう。どうかよろしく」と誠意を見せておくくらいが関の山。金品は手土産の菓子折や同行中の食事がせいぜいです。
 というのは、もし出演料を払うという契約をすると、その人はこちらの要望に応えなければと、どうしても思ってしまい、ヤラセになってしまうからです。もとより、その人が普段していないことをやってもらうことはなく、平素の姿を撮らせてもらって、撮れたもので構成するのが正しいスタイルです。
 また、これはかなり手前勝手な論理ですが、報道・ドキュメンタリーは基本的に社会の福祉にならないことは扱わず、メディア企業としても儲かるジャンルではありません。ですから、被取材者の方々にも、世のため人のためという感じで、ご協力をお願いするのが常です。
 しかし、小生などはそれでメシを喰っているのが事実。個人的には被取材者に「無理言って悪いな。どこか矛盾しているよな」と、ずっと思っていることなのです。ブログで愚痴るのはこのくらいにして、そろそろネタ探しに戻らないと…(しんぼー)
 
 
 
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謎のタクシー運転手
 繁華街でタクシーを拾いました。これまでにも上場企業の元社員や、中小企業の元経営者でタクシー運転手をしている人には会ったことがあります。ところが、今回は事件や政局、内戦、国際紛争に絡めて、政治家や官僚の名前がポンポン飛び出してきます。ラジオや雑誌などの受け売りで、評論家然と天下国家を論ずる運転手は時々います。しかし、この運転手の話は展開が大胆なのに、筋が通っています。「タダモノではないな、この運転手」。
 聞けば、国立大卒、元国家公務員、前国際機関職員の67歳。主義として天下らず、年金も敢えて受け取っていないと答えます。彼が具体例を挙げて憂うことは、とどのつまり「みんな私利私欲に走り、日本の明日など考えていない」ということ。反米や尊皇、護憲などと括ることができない論調。
 ちょっと気になって帰宅後、乗務員票にあった氏名を新聞記事や人物のデータバンクで検索してみました。すると、「0件」や「該当なし」ばかり。機密に関わる仕事をしていたと本人は言っていましたが、少なくとも出身校の同窓会関係や役所の人事異動などで引っかかるのが普通だし、かといって、誇大妄想にしては話の辻褄が合いすぎていたしと、なにか狐につままれた感覚です。
 ブレインや顧問として行くとこへ行ったり、メディアの取材に応じたりすれば、憂うばかりではなく、いくらかはこの社会に影響を与えられます。なのに、「気楽だから」と、タクシーのハンドルを握っているのは、やはり彼も「日本の明日など考えていない」のではないかと思ってしまいました。(しんぼー)
久々の雑誌の仕事に思ったこと
 週刊誌の編集者から先日「誰かカメラマンを紹介して欲しい」と電話がありました。小生が住んでいる地域で企画モノの取材があったのですが、東京からカメラマンと二人で出っ張ってくる予算がないのでしょう。聞けば「コミコミで1.5万で、なんとか…」。当地でもカメラマンの日当は3並びなので、知っているカメラマンは何人かいても、とても回せる仕事ではありません。ところが、奇しくも取材日は勤務先の休み。久しぶりにカメラマンとしての仕事も悪くはないと思い、小生が自分で請けたのです。
 カメラやストロボに不具合があってはと、1週間くらい前にテスト撮影をしましたが、デジタルになって即その場で写りを確認でき、準備も簡単になったものです。撮影は“昔とった杵柄”で恙なく終わり、帰宅して直ぐにPCでピントなどをチェックしながら粗選りし、補整、CD-Rに焼きました。フィルム現像や印画紙へのプリントの手間もなく、撮影当日の夜にはもう発送できました。
 今回思ったことは、やはり「1.5万」では、他で生活費を確保できている人が休日のボランティアでしか請けられないということ。準備や移動、後処理も含め、費やした時間で割ると時給は2500円ほど。毎日切れ目なしに仕事があってカツカツ喰って行ける数字ですが、月20日以上など到底あり得ません。これではカメラやPCなどの減価償却費は捻出できず、病気や老後に備えての貯金もできません。
 写真がデジタル化し、誰でもそこそこ撮れるようになり、仕上げも簡単になりましたが、センスや経験の差はデジタル写真にも出るものです。しかし、その「差」はあまり評価されず、プロカメラマンの価値が下がったことは否めません。今の時代、撮影を生業にするには、カメラマン自身が「いつ何を、どういう風に撮り、どこへ売り込む」といった編集者や記者、あるいは営業マンの仕事領域にまで長けていなければ難しいようで、ふと気付けば、小生も一年のうち殆どの日を放送局のディレクターという仕事に費やしているカメラマンです。(しんぼー)
 
  
テレビがCM後、突然まっ黒に!
 そんなことが起こる前に、ネットに乗るとか、回を繰り上げるとか、再放送モノで凌いだりするので、万一にもあり得ないことなのですが、テレビがCMの後、突然真っ黒になる悪夢にうなされ、「ワァーッ!」と叫んで目が覚めたりします。なぜそんな夢を見るのか自分でも判っているのです。要は、またまた企画締切が近づいて来たということです。閃かず、ヒットしないまま、日一日と締め切り日が迫って来ると、そんな強迫観念に苛まれます。ということで、他のことを考える余裕もなく、ブログのネタもこうなってしまうのです。
 キー局の番組を見ていると、売れているタレントを出すお笑いかクイズ、温泉グルメ、動物モノ。そうでなければ、ドラマかスポーツって感じ。リサーチャーや構成作家を付けている番組の方が多いでしょう。それはそれで悩むところあると思うんですが、何を取り上げるかというところから決めなければならない枠は、正直キツイものがあります。逆に言えば、自由でやり甲斐があるのですが、その自由も放送できる内容という条件付きで、ナンデモアリとはいきません。
 アンテナを張って、この社会で生活していると、“犬も歩けば式”に面白い話に遭遇したり、ハッと閃いたり、問題意識がムラムラと立ち上ってきたりすることは、自然とあります。ですから、手持ちのネタがある時だけ企画を出すというのは、とても簡単なことで、出したくもなります。しかし、毎月のようにやってくる締切に合わせてコンスタントに出すというのは困難を極め、苦痛なものです。
 求められた時に出せるからこそプロで、給料を貰えているのですから、仕方ないことです。でも、もう28年この業界にいると、「あれもやった、これもやった」という感じで、発想や着眼点を含めて、出涸らし状態であることは否めません。他人が作った番組を見ても、人物が入れ替わっただけか、背景が差し替わっただけで、似たような話ばかり。やはりみんな苦労しているんだなぁと思うこのごろです。(しんぼー)