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しんぼー/Shinboh

Author:しんぼー/Shinboh
フォトジャーナリスト
Photojournalist
詳細は下記サイトへ
ルポ集『東南アジアの人々』
"People in Southeast Asia"

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フォトジャーナリストの戯言
取材に基づく記事やビデオリポートではなく、日々の戯言
プロに裏をかかれました!
 自主取材に行って来たわけですが、これまでに八十回近く行っている東南アジアで初めて盗難被害に遭いました。現地国内線の機内で「東京へ行きたいんだけど…」と話しかけて来た40代半ばのインド系男性がその犯人。バゲージクレームまで付いて来て、話の流れで日本円の換金レートを尋ねるのです。ビジネススーツに身を包み、自分の財布を広げて100ドル札を取り出します。
 後から分かったことですが、高額紙幣が何十枚も入っている財布の中を見せたのも、きちんとしたスーツ姿も、カネに困ってなどいないと誇示し、小生を油断させるための演出だったのです。その他にも小生が油断してしまった要因がありました。というのは、特にその地方では、携帯電話が仕掛け爆弾の起爆に使われるため、登録されてない携帯を不通にするほどテロ対策が厳重で、チケットを買う際のIDカード提出や、搭乗ゲードでの本人再確認も徹底しているからです。且つ、その便は指定席のうえ、満席で席の移動は不可能でした。となると、座席が分かれば、身元は割れます。また、他空港より警官が多いだけでなく、小銃を持った兵士も配置され、もとより監視カメラもあちこちにあります。だから、プロの窃盗犯なら、こんなリスクの高いところで、わざわざ仕事することはないだろうと思っていたのです。
 犯行はターンテーブル前で荷物を待ってる間のことでした。男は100ドル札を出した後、今度は小生に1万円札を見せてくれと言います。財布から1枚出すと、それを自分の方へ引き寄せるのです。小生は反射的に札を摘んでいた右手に力を入れ、手を離さないようにしました。1万円札を間近に見た男は礼を言って離れて行ったのですが、何かおかしいと思い、すぐに左手に持っていた財布を見ると、横のマチの部分が鋭い刃物で切られ、数枚の札が抜き取られていたのです。右手に気を取らせておいて、まるでマジシャンのような一瞬の犯行。男の方が一枚上でした。
 しかし、犯罪はやりたい放題などと思わせておくのは癪なので、小生はその足で警察署へ。30代の刑事は翌朝には監視カメラから犯人の写真と、航空会社から同便の乗客名簿を入手、小生もその男と確認しました。逮捕したあかつきには日本まで連絡してきそうな刑事の熱心さには感心しましたが、現金だけ盗られた場合は旅行保険が利かないことを確認し、トホホ。裏をかいてくるプロには、皆様お気を付けください!(しんぼー)
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先行投資も必要
 明日から一泊二日で南の島へ取材に行ってきます。本当は先週だったのですが、台風で飛行機が欠航して現地入りできず、今週に延期したのです。これは自主取材ではなく、紛れもなく勤務先の仕事なのですが、実は自腹。本命の取材予定が立たず、周辺取材を先にする形なので、プロデューサーが遠隔地への出張にOKを出さないのです。
 出口が見えない不況に、番組制作予算も切り詰められています。しかし、勤務先ではディレクターをやっている小生ですが、それ以前からカメラマンでもあるので一人二役でき、出張ともなれば日当だけでなく旅費まで半額なのです。それでも先行投資はさせてもらえない時代になりました。
 しかし、何もせずに待っているだけでは、本命を取材できる確率は低いままで、変わらないと思うのです。かといって、本人に急っつくのは、繋がっていた糸を切ってしまうという最悪の事態を招く可能性があり、最もやってはいけないことです。こういう場合は、外堀から埋めるというか、周辺を取材していると、催促しなくても、軟化したり、根負けしてくれたりして、取材を受け入れてくれることもあるのです。
 ちなみに、後でややこしくなるのはゴメンなので、自腹だけでなく、あっさり代休消化という形で行って来ることにしました。会社の仕事でも、予算の他、いろいろな要素が絡んで、なかなかやりにくいものです。(しんぼー)

はぁ~、やっと企画が見つかりました。
 毎日毎日うんうん唸って探していた企画が、ようやく見つかりました。今年後半に報道するとタイムリーで意義があり、共感もできることなのですが、皆が忘れてしまっていることです。
 ただ、ちょっと毒があるので、プロデューサーやスポンサーが拒絶反応を起こす可能性はゼロではありません。でも、放送法に触れるような内容ではなく、客観報道にも努めますので、自分としては全く問題ないどころか、今のテレビ番組の趨勢には、バランスを取る意味からも、このくらいのものは是非必要だと思っています。それに、並行して他に何本もリサーチし、何人かの主人公候補にも会った上で、次期締切には最適最強と厳選した企画ですので、自信を持って提出するつもりです。
 しかし、骨がある故に企画会議を通らないかも知れません。ボツられると、小生のジャーナリストとしての感性を否定されたとも受け取れますが、いまの商業メディアの受容範囲を超えていたいう言い方もできます。
 プロならばそこを計算して確実に通る企画を出すべきという意見もあるでしょう。しかし、小生はプロだからこそギリギリの線を狙うべきだと思うのです。でなければ、結局マンネリから脱却できず、受け手にとっても面白くないはずだからです。(しんぼー)
 

ぶらぶら遊んでる社員
 周囲から見れば確実に、ぶらぶら遊んでいる社員です、小生は。8月半ば締切の30分モノのドキュメンタリー番組の企画をずっと探しているのですが、テーマや切り口に新しいものを閃かず、面白い人物にも行き当たりません。
 書店の平積みを鳥瞰したり、ネットカフェで雑誌に片っ端から目を通したり、蓄積してきたキーワードで新聞雑誌記事やサイト・ブログに検索をかけたり、売れている新刊書を読んだり、話題の映画を観たり、自治体広報誌や電車内の吊り広告をチェックしたり、飲み屋のバーテンやホステス、理容師、マッサージ師らの話を聞いたり、そして、もしかしてという人には話を聞きに行ったりと、考え得ることは全てやっているのですが、年々打率が悪くなってきています。
 ずっとこの社会に暮らし、且つ、この社会でこの仕事を永年やっているからか、あれもこれも既にやったように思え、何でもが当たり前に見えてしまっているようです。だからこそ、細々とライフワークとして続けている東南アジア取材は、そんな感覚鈍麻から脱するためでもあると思っています。で、今月下旬には、今年二回目の東南アジア取材を敢行します。正に世界の縮図のような紛争が起こっている地域があり、そこで体制、反体制両側を取材する予定です。
 しかし、現地のジャーナリスト達は、日本で日頃悶々としている小生と同じように、外から見ると凄いことが起こっていても、それが日常茶飯事で当たり前に見え、仕方がないことと思えてしまい、取り立てて取材・報道しないのだと想像します。加えて、地元ジャーナリストも、小生も“飯のタネ”となっているルーティンワークは、その受け手が地元の人たちなので、その人たちにとって新鮮で興味をそそることでないと商売にならないからでしょう。同時に、首まで同じ社会に浸かっているジャーナリストにとって、そんなネタを見つけることは大変難しいのです。
 かといって、日本では海外ニュースや国際問題に対する好奇心が、8、90年代に比べて明らかに萎えているようで、外国人ジャーナリストだから掘り起こせるというネタにも、なかなか需要がないのも現実です。ということで、なんか八方塞がりのようなのですが、他に妙案もないので、ウケは考えずに伸び伸びと取材し、自分に刺激を与えて来ようと思っています。(しんぼー)