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しんぼー/Shinboh

Author:しんぼー/Shinboh
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ルポ集『東南アジアの人々』
"People in Southeast Asia"

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フォトジャーナリストの戯言
取材に基づく記事やビデオリポートではなく、日々の戯言
居場所がなくなる!
 勤務先の放送局で報道系ドキュメンタリー枠がどんどん少なくなって来ています。社会派だったり、どちらかと言えば硬派だった番組も、タレントやアナウンサーを使ったりして、バラエティー風になってしまっています。ワイドショーだけでなく、もうテレビは朝昼晩いつ見ても、同じタッチで、グルメやダイエット、温泉、クイズ、ドラマ、スポーツばかりです。
 もともと民放に於いて、ドキュメンタリー番組は採算が合わない企業メセナのような存在で、公共の電波を使っているメディアだと襟を正すために、細々と深夜早朝に続けてきました。しかし、視聴者の志向やインターネットの普及に加え、リーマンショック以降は全体的に数字が取れる番組でさえスポンサーが渋るようになったことから、しわ寄せは最も儲かっていないドキュメンタリーに来たというわけです。
 ニュースでは受け手が最初から興味を持っていることだけを繰り返し放送する傾向が強まっています。事件は受け手の感情を煽るようなもの、政治は政治家と一緒になって立法や行政はそっちのけで政局ばかり。あまり目が向けられていないことを取り上げたり、実態や背景を掘り下げたりすることは敬遠されます。そして、それができる、つまり問題提起できるドキュメンタリー枠はもう殆ど残っていません。実際、企画が会議を通り、取材も進んでいる番組が、枠がなくて宙ぶらりんになっているので、ついに先日の企画締切には新企画を出しませんでした。毎回企画を出していた小生にとって初めてのことです。
 以前から、ドキュメンタリー枠にも採用されそうにないテーマは自主的に取材してきました。需要がないのですから当然ですが、経費すら回収できない自主取材を20年以上続けて来られたのは、勤めているメディア企業からの収入があったからです。小生は現在ドキュメンタリーなどを制作する部署にいるのですが、どんどん仕事が減り、いよいよ居場所もなくなりそうです。(しんぼー)
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アッジー!
 暑いを通り越して、アッジーと言いたくなる酷暑ですね。小生のアパートは最上階の角部屋なので、真夏の太陽が天井と壁に照りつけ、そのうえ室内では冷蔵庫やPCが熱を放出するので、夜も32℃を下りません。ですが、日本と東南アジアの南北問題をライフワークにし、反戦や環境保護を唱えている手前、意地でも冷房を含め、輸入に頼らざるを得ないエネルギーは極力使わないように暮らしています。
 熱帯では冬が来ないので、人々は凍死しないための燃料も、気密性の高い住居も要りません。極端な話、半裸でも過ごせ、薄手の服が何着かあれば足ります。食糧も三期作が出来たり、木々に果物が成ったり、池に魚が湧いたりして、衣食住に事欠きません。それだけ熱帯は自然が豊かで、人間が暮らすのに適しています。一方、日本を含め温帯の人たちは、冬に備えて、余剰を生み出し、貯えておかなければなりません。そのためには生産性を上げなければならず、大量生産の技術や勤労精神のみならず、流通や金融なども発達してきました。
 元来暮らしにくい日本で、これだけ豊かで快適な生活が出来ているのは、そうして体得した技術や貯えた富と引き換えに、熱帯から様々な物資を輸入し、或いは本来自分たちがすべきことを、その貿易によって熱帯との間に生じた経済格差を利用し、安い労働力に代えていたりしているからです。けれども、同時に通信や運輸も発達しているわけですから、小生は自分が温帯に生まれ落ちたからと、格差で楽をするのは如何なものかと思うのです。
 熱帯でも合弁会社などの形で効率の良い工場や農場ができ、技術移転も進み、現地資本の企業も育っています。そうした中進国の街では冷房が効いた部屋で勉強したり、仕事したりする人たちが増えて来ました。それでも、やはり部屋の外は常夏のせいか、食が豊かなせいか、温帯のようにガリガリ、せかせかする人は少ないように見受けられます。日本の夏、熱帯に勝るとも劣らない暑い部屋に帰って来る小生は、水のシャワーを浴び、冷たい物を飲んでばかり。温帯の人間なのですが、先日熱帯の国で自主取材して来た原稿がなかなか進みません。(しんぼー)