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しんぼー/Shinboh

Author:しんぼー/Shinboh
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ルポ集『東南アジアの人々』
"People in Southeast Asia"

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フォトジャーナリストの戯言
取材に基づく記事やビデオリポートではなく、日々の戯言
ジャーナリストの仕事
 このごろ原稿や写真、ビデオリポートなどはなかなかマスコミに載らないのに、ジャーナリスト自身がバラエティ番組のボケ役に重用されたり、私生活での不倫の言い訳がワイドショーを賑わしたり、飲み会帰りに暴力事件を起こしてニュースになったりと、自らの醜態や失態などがその何倍、何十倍も報道されています。ジャーナリスト自身がネタになることを受け、犬が人を噛んでもニュースにはならないが、人が犬を…というニュースの要素を思い出します。彼らを弁護するつもりはありませんが、平素偉そうなことを言っている輩が糾弾されることを愉快に感じる人が多いようです。
 個人的な痴情の縺れがネタにされた彼の場合も、経費すらペイしない海外の時事問題を主な取材対象にしていたので、パトロンが必要だったり、女性に十分な手当が出来なかったりしたのかも知れません。酒の勢いで傷害事件を起こした彼は、溜め込んでいたストレスからキレ易くなっていたのか。コメディアンならば計算した自虐ネタもアリですが、ジャーナリスト自身が前面に出る必要はないと小生は思っています。メディアで露出しなければ、仕事していない、存在していないということになってしまう職種ではありますが、記事や番組で出来る限り客観的に報道することが務めであって、自らが出演するのは専門分野の報告や解説までが妥当なところでしょう。
 となると、話題性がある分野や地域は常に移り変わっているので、一人のジャーナリストが活躍する時期は生涯にそう何度もあるものではありません。日々のストレートニュースを扱っている人たちはその限りではありませんが、掴み難いものを深追いするのではなく、第一報やディテールを省略した分かりやすい図式が求められているので、専門性の必要はありません。いわゆる編集者としての腕を振って、洪水のような情報を整理し、適宜ジャーナリストや学者たちの原稿や談話を採用するという役割が重点となっている人も少なくありません。
 いずれにせよジャーナリストの仕事は、そもそも地道なものだと思っている小生は、なかでも我々の生活に対してアメリカのような影響力はなく、殆ど取り上げられない東南アジア取材をライフワークとしています。スタジオ出演し、専門外の事象にもコメントしているジャーナリストを含め、自分自身を露出させるのは小生のやり方ではないと、また次の自主取材の準備を始めたところです。(しんぼー)

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独立系ドキュメンタリストの希望は
 先日シンポジウムに参加し『ドキュメンタリーの行方』といったテーマで意見交換してきました。小生が招かれたのは、フリーランスと企業ジャーナリストの両方を経験しているからかも知れません。フリーランスの人たちは、自分たち独立系のドキュメンタリー映画は発表の場が少なく、もっと多くの人に見てもらいたいので、地上波で放送できないものかと。小生は企画会議にさえ通れば、まず放送されると答えました。ただ、そこへ行き着くまでには、良いハナシばかりでなく、いろいろとあるのです。
 民放局に於けるドキュメンタリーは、殆どスポンサーが付かない赤字番組の筆頭で、企業メセナのようなものです。ニュースを止めないように、ドキュメンタリーも辛うじて続けていますが、そこには民放も公共放送だという体裁を保つ意味があります。ということで、社員でもドキュメンタリーに専念できるわけではなく、並行してそれ以外の多くの仕事をしなくてはなりません。どうも興味が持てない娯楽番組やイベント中継などのディレクターをしたり、規模の小さな局では日々のニュースが主な仕事で、ドキュメンタリーは追加の仕事として時間を捻出しつつ作っています。そんな中で、老若男女だれの目に入ってもクレームが寄せられそうにない、且つ、会議に通る位には面白いという企画を出さねばなりません。
 フリーランスの人たちは、持ち込む企画が特ダネだったり、素材が十分に魅力的ならば、余計な仕事はしなくても、その一本に限っては即放送されるでしょう。しかし、そんな良いものは頑張っていて何年かに1度のこと。また、地上波に載せるための制約をクリアーし、発表の場を得て、より多くの人に視聴してもらうという当初の目的は達成できても、ネタ選びや表現でフラストレーションが溜まったり、自分たちの日当込みでは必ず赤字になったりします。生活して行くためには、やはり平素は外部スタッフとしてワイドショーなどの制作に携わって収支のバランスを取りながら、機を窺う必要があるでしょう。
 そうなると、好きなドキュメンタリーだけを撮っていた時の独立系ならではの感性やバイタリティーが萎えてしまわないかと心配なのです。フリーより社員の方がやり易いと思って企業ジャーナリストに戻った小生も、万年赤字のライフワークとバランスを取るのにヒーヒー言っています。なので、シンポジウムでは地上波を目指すのは微妙、これまで通り単館系の映画館や会場を借りての自主上映、或いはYouTubeの方が良いのではと話して来ました。(しんぼー)
 

テーマ:創造と表現 - ジャンル:学問・文化・芸術