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しんぼー/Shinboh

Author:しんぼー/Shinboh
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ルポ集『東南アジアの人々』
"People in Southeast Asia"

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フォトジャーナリストの戯言
取材に基づく記事やビデオリポートではなく、日々の戯言
NGOのカレンダーでも…
 今週末から今年1回目の自主取材に行ってきます。勤務先で溜まった代休を消化する形で時間を作りました。これまでの自主取材と違うのは、記事やビデオリポートを制作するのではなく、カレンダー用の写真撮影が主目的だということ。小生が20年以上会員としてサポートして来た国際ボランティア団体(NGO)の再来年のカレンダーをボランティアで担当しようというわけです。
 理由は二つ程あります。一つは、記事やビデオリポートの発表の場が年々減ってきて、ここ数年は自身のウェッブサイトばかりという状態が続いているので、いずれにせよ経費すら回収できないのであれば、ボランティア活動でもする方が有意義だと考えて。もう一つは、新聞に記事を書いたり、雑誌に写真を撮ったり、テレビ番組を作ったりして来ましたが、小学生高学年からカメラを持ち、高校では写真部、大学では写真学科、40歳までは生計を立てていたスチル写真に戻ろうと思ってのことです。
 しかし、着手前にNGOの担当者やデザイナーと摺り合わせをしていて、「やっぱり、ここでもか」と思ったのは、そのNGOの地道なボランティア活動とは裏腹に、カレンダーはその活動資金を集めるための売り物なので、“俗受け”を狙わなければならないということです。そのNGOが援助している人々は非民主的な政治や利益至上主義の経済、人権差別、環境破壊などのせいで苦境にある人達なのですが、過酷な状況や劣悪な生活環境などに置かれている老若男女の写真はタブーなのです。
 では、どんな写真が歓迎されるかと言えば、いわゆる笑顔の子供たちといったほのぼの系です。カレンダーの購買者層が4,50歳代の女性が大半とのことで、さもありなん、社会派の写真は出来の良し悪しに関係なく人気がないそうです。となると、小生が勤務先の放送局で日々葛藤しているのと全く同じ局面で帳尻合わせをしなくてはなりません。部数は出ることになりますが、小生が撮りたいものではなく、被写体や絵柄を受け手のテイストに合わせるという点で、自主取材とはいえ、かなりルーティンに近いと言えます。しかし、小生の原点であるスチル写真でボランティア活動が出来るということで、まぁ良しと自分に言い聞かせる他なさそうです。(しんぼー)
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