「近ごろの若い人は…」という常套句が、つい口を突いて出てしまうのは、やはり自分が歳を取ったからでしょうか。確かに定年まで4年半とはなりましたが、若い人たちが小生の言うことに全然耳を貸そうとしないばかりか、「オッサンが何をホザイているのか」というような対応をするからです。まぁ大学生は純粋だからか、小生の非学問的な講義でも興味を持って聞いてくれます。聞いてくれないのは、社会人の後輩たちです。 小生があの位の年齢の時には、1年でも先輩ならばその人の言うことを聞いていましたし、10年以上の先輩ならば、もう理由を聞くこともなく「ハイッ!」ってな具合に絶対服従でした。キャリアが10年も違えば踏んだ場数は桁違いですし、危機管理を含めて、やはり経験がモノを言い、失敗しないノウハウを教えてもらうのは本当に有り難く思いました。当時も中には仕事を一生懸命していない先輩もいました。それでも、どうして仕事に打ち込まないのか、なぜ可もなく不可もなくテキトーにやるのか、会社組織というものやサラリーマンとしての処世術などは、そういう先輩から酒席などで教わったものでした。 ところが、「近ごろの若い人」たちの言動はまるで大株主や取締役になったかのようで、先輩を立てることもなく、また、働く仲間の連帯も拒んでいるように感じます。派遣やアルバイトならば切られる不安もあって致し方ないかも知れませんが、よほどの事件を起こさない限り解雇はあり得ない社員なのに、資本や権力に擦り寄る人種の割合が格段に大きくなっているようにも見受けられます。まぁ就職活動の面接からして、ソツのない管理職?といった年齢にそぐわない老成したことを言う人が多く、そういう人が多く採用されていることから、当然の成り行き、そういう時代なのでしょう。 経験からの良かれと思って言っていることが伝わらないということは、実践的知識やノウハウが継承されず、また一から始めて同じ失敗を繰り返したりして効率が良くないとは思います。しかし、聞く耳を持とうとしない人に言うこともありませんし、要らぬストレスを溜め込まないためにも最低限の事務連絡をしておくのが正解だと思うこの頃です。(しんぼー)
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