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しんぼー/Shinboh

Author:しんぼー/Shinboh
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ルポ集『東南アジアの人々』
"People in Southeast Asia"

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フォトジャーナリストの戯言
取材に基づく記事やビデオリポートではなく、日々の戯言
不気味な時代
 代わった保守政権の大胆な経済テコ入れとかで、4年ぶりに円が100円台に、株価も5年振りに1万4千円台に戻りました。今や保守と革新が逆転しているとも言えますが、本来の保守的な見地から、経済大国はこの国の身の丈に合っているでしょうか。
 山がちで狭い国土には天然資源は少なく、海外に売れるものは技術や情報、文化か、それらの付加価値を付けた製品でしかありません。勤勉・勤労習慣が身に着きやすい春夏秋冬がある温帯にこそ位置しますが、労働力となる人口が1億などを超えたのは食糧やエネルギーを輸入してからのことです。
 その労働力ですが、何不自由なく、消費型の娯楽を謳歌できる生活水準を維持すべく最低賃金や労働時間も守られています。休日もなく子どももお年寄りも一家総出でなりふり構わず働くなんてことはありません。そうしなければ、当然のことですが高い人件費から国際競争力は弱くなっていますし、無形の技術や情報、サービスなども結局は高くなって、国際市場ではソロバンが合いません。原資は増えないのに、札の値打ちを維持したり、高めるという魔術は、小生には理解できません。
 物々交換や現金払いではなく、信用で成立している経済です。その信用が誰もが認めるものでなく、核を含めた武力に下支えされた覇権によるものならば、それぞれの国にいる富と権力を手中にしておきたい人とそのオコボレを頂戴したい人たちが束になり、焦臭い軋轢が強まります。モノが売れ、市場が拡がるからと、言いなりにならない国を追い詰めて、戦争を起こさせるなどは以ての外。いろいろな国や地域を取材してきたから余計に思うのですが、国粋主義者やタカ派の台頭に加え、上向いた経済の邪魔とばかり反体制派が一般市民にも無視される現状に不気味さを感じずにおれません。
 さて、夏の自主取材では自由に対象を選べますが、どこから手を着けてたら良いものやら。(しんぼー)
 

  
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初めて職質に遭う
 「ここからじゃ全然見えないから、ちょっとそこまで入れてよ。鑑識さんの邪魔にもならないし、現場保存には問題ないでしょ」。縄張りされている事件現場で警察官とこんなやり取りをしたことは何度となくあります。しかし、先日はただ街の風景や雑踏を撮影しているだけで、赤灯を回してパトカーが。この仕事を33年やって来て、初めて職務質問されました。場所がラブホテルが多い地域だったので、浮気調査の探偵に間違えられ、商売の邪魔になるとホテルが電話したのだろうかと最初は思ったのですが、若いお巡りさんに言うことには、表通りを指示して110番通報があったと。
 通行人の中から特定の人物を撮っているのではないことはカメラの動きで判るはずです。私有地内ではなく公道で、撮影していることがハッキリ分かるよう堂々とカメラを構えていて文句を言われたのでは、報道の自由や表現の自由が侵されていることになります。近年よく検挙されている女性のスカート内の盗撮ならば、親指カメラを靴や鞄に仕込んで撮る筈で、こんな普通のカメラはバレバレなので使うわけありません。
 近年は救急車も病院へのタクシー代わりに119番する人が多く、本当に緊急を要する大ケガや急病人の搬送が遅れることが社会問題化しています。一つには考えることもなく即座に架電できる携帯電話の普及があると思いますが、不法行為でなくても、公序良俗を害するようなことでなくても、何か他のことで鬱憤を溜めている人の中には、自分が理解できないことをしている人を見ると、すぐに「不審者だぁ!」と110番通報する輩がいるようです。こんなことで警察官をいちいち走らせていたら、本来の任務に支障を来します。
 冷戦時代なら東側で駅や港湾施設などを撮ったり、現代なら一党独裁政権下の非民主主義国での取材なら分かります。しかし、この国ではプライバシーや肖像権を振り回す一般人が多くいたり、権力と真逆の立場にいる市民の中に密告社会や警察国家を望んでいる人が少なからずいるようで、一体全体どうなっているのでしょうか。職質されて良い気分がするハズないですが、「変な時代になって、お互い仕事がやりにくいですね」とお巡りさんにボヤいておきました。(しんぼー)