プロフィール

しんぼー/Shinboh

Author:しんぼー/Shinboh
フォトジャーナリスト
Photojournalist
詳細は下記サイトへ
ルポ集『東南アジアの人々』
"People in Southeast Asia"

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

フォトジャーナリストの戯言
取材に基づく記事やビデオリポートではなく、日々の戯言
薬物依存症の根深さ
 教育関係者や芸能人らが覚せい剤所持・使用容疑であちこちで逮捕されています。覚せい剤にいったん手を出してしまうと、脳そのものが変質し、自分の意思だけでは決して止められなくなってしまいます。かつて取材したことがある薬物依存症の患者たちや専門医、担当弁護士らは異口同音にそう話していました。
 体力的に疲れ切っているのに休めなかったり、精神的に辛いことがあったりして現実逃避したくなることは、誰でも人生に1度や2度はあります。立ち直るためには、周囲の環境は生活している以上なかなか変え難いので、自分の生き方を見直す必要があるようです。しかし、プライドが高ければ高いほど、自分が恥部と嫌悪する部分を見つめたり、自分に“敗北宣言”しなければならかったりし、そのプロセスはかなり過酷なものになることもあります。
 精神病の治療法に認知行動療法というのがありますが、自分の足跡を辿り直して現在の立ち位置を冷静に見つめ、それを自分の言葉で公言できるようになれば、乗り越えられたも同然です。自棄っぱちな開き直りではなく、得られるものは「自分はこんなもんだ」という自覚と自信だと理解しています。他方、真面目で責任感も強く「自分はもっとできるはずだ」と周囲の期待に応えすぎて徹夜などをし、休日も取らず、そんな心身の疲れを乗り切ろうと薬物に手を出してしまう人も、特に中高年に少なくないようです。これも結局は自分の能力以上のことを無理にしようとした結果だと思うのです。うつ病の予防もそうですが、仕事を断ることも大事。実は小生も仕事を請けすぎて精神科に5年通った経験があり、やはり「自分はこんなもの、このくらい」と思うことをキッカケに病を克服できました。
 苦境にある時に違法薬物に頼るか、他の捌け口を見つけるかが人生の分かれ道になるのは明白です。一番は弱音や愚痴を吐ける親友や家族がいること、二番は熱中できる趣味があることでしょうか。しかし、自分を精神的、肉体的に追い詰める過程で、そのどちらをも失い、薬物依存症の人たち中に入ってしまう場合もあります。薬物に手を出す前の苦境において危険なのは、孤立無援であることです。しかし、そもそも自暴自棄になっている人は警察や厚労省などの忠告や啓蒙も耳に入らないでしょうし、病院も患者同士の自助組織も未然には助けられず、問題の根深さを思い知らされます。(しんぼー)
スポンサーサイト

テーマ:心の持ち方 - ジャンル:心と身体

味合う舌にも臨界期
 「どこの国の料理が美味しいと思う?」。こんな質問をよくされますが、いつも答えに窮しています。というのは、どこの国の料理も美味しく感じ、材料も調理法も違う料理を比較しようにも、比較できないので回答に困るのです。例えば、四川料理とタイ料理、インド料理、韓国料理、どれも香辛料をたくさん使って、日本人にとっては辛いメニューが多いのは皆さんも同感だと思います。しかし、それぞれ辛さの種類が違い、他の調味料や食材との組み合わせも違います。どちらが美味しいかと比較できますか?
 タイ人の親友などは、日本で天ぷら蕎麦を食べる際に、汁が真っ赤になるほど一味か七味唐辛子を入れます。先出の4つの外国料理を唐辛子抜きで作ったとしたら、もうその料理でなくなってしまうのと同様に、真っ赤な天ぷら蕎麦ももはや日本料理ではありません。お酒のカクテルでも、同じ材料の組み合わせであっても、配分や作り方を変えれば、カクテルの名前が変わり、全く別の飲み物になります。
 母語獲得や外国語の習得は12~15歳くらいの思春期までにという臨界期仮説がありますが、小生は料理を味合う舌に於いても、そんな仮説が立てられるのではないかと考えています。子どもの頃にいろいろな食材や調味料を使った料理を少しでも食べていないと、大人になっていきなり異文化の料理に出会しても受け付けないという。一般人の海外渡航が自由になった半世紀前の日本人の間では、短期の旅行であっても梅干しや醤油などを携行する人が多かったものです。
 一つの国(文化圏)で同じメニューならば「美味しい・普通・不味い」という比較はできますし、やはり、不味いものより美味しい物を食べたいと思うものです。しかし、少なくとも小生は、何でも自国の味に近づける食べ方はしたくありません。そんなことをすると、異文化の料理を食べる楽しみがなくなってしまうからです。但し、日本のカレーとラーメンに関しては、インドや中国のそれとは全く違う「日本料理」として楽しんでいます。(しんぼー)
 

テーマ:美味しいもの - ジャンル:グルメ