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ルポ集『東南アジアの人々』
"People in Southeast Asia"

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フォトジャーナリストの戯言
取材に基づく記事やビデオリポートではなく、日々の戯言
いつまで右肩上がりを?
 衆院解散・総選挙となりましたが、その大儀は「アベノミクス」の経済高揚効果が芳しくなくても、原発や沖縄の逆風が強まる前に、且つ、野党の足並みが揃わないうちに、国民の審判を仰いで政権を延命しようというものと解釈しています。しかし、そもそも高度成長の峠を越したこの国でいつまで右肩上がりを期待し、また、それを行政に求めるのでしょうか。
 峠を越したと言うのはGDP伸び率などの数字だけでなく、他国の暮らしぶりや行政サービスなどと比較しても、現状に大体満足できるようになっていると感じているからです。人権や労働者の権利は守られるようになって、週休二日が定着したり、福祉制度が機能していたりしています。となると、合理化や省エネでカバーしたところで、高い人件費に加え、公害や安全の対策費、そして税金でコストが高くなり、競争力は失われています。かつての日本がそうだったように、労災など滅多に申請せず、「サービス残業」などという言葉もなく劣悪な環境で長時間働いている国は幾らでもあります。
 他方で、1世紀以上前に高度成長を迎え、贅沢な暮らしを謳歌したのがヨーロッパ諸国です。歴史は不可逆的ですから、日本はヨーロッパ諸国に倣うべきだと思うのです。アメリカや中国、ロシア、インドなどの大国と違って、EUの国々の国土や人口なら前提条件としてもさほど日本と変わりません。欧州の人たちは、かなり前から無理な右肩上がりなど期待せず、仕事に生き甲斐こそ見い出しても、ガツガツ儲けようとはせず、家族を含めた人付き合いや趣味も大事にし、幸福感を得ているようです。成熟した価値観と言うか、民度が高いとでも言いましょうか。
 がむしゃらに働かなくなったけれど、収入や生活水準は高いまま、さらに右肩上がりを望むならば、原子力発電や武力に支えられた覇権が必要にならないでしょうか。それぞれが持っている、生み出している価値の分だけ、つまり身の丈に合った生活をするのが、一つの社会の中でも、国際社会においても摩擦や紛争を起こさない策ではないでしょうか。一市民としてもカネはモノに幸福を求めていては、いつまで経っても幸せにはなれないと思うのです。しかし、選挙となるといつも錬金術のような景気対策やガス抜きのような行政サービスばかりが公約に挙げられ、目先の経済が萎むような話はタブーとされているようです。(しんぼー)
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テーマ:思うこと - ジャンル:学問・文化・芸術