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しんぼー/Shinboh

Author:しんぼー/Shinboh
フォトジャーナリスト
Photojournalist
詳細は下記サイトへ
ルポ集『東南アジアの人々』
"People in Southeast Asia"

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フォトジャーナリストの戯言
取材に基づく記事やビデオリポートではなく、日々の戯言
自主取材をアップしました! が、…
 中国の南下を昨年末ラオスに自主取材し、その記事とビデオリポートを一昨日、自分のサイト『東南アジアの人々』にアップしました。1987年からの29年間で63本目となります。経験を積めば積むほどより良いモノができると精進してきたつもりですが、どうやら小生の場合はそうでないようです。昔のモノを読み返すと、断然いまより精力的に緻密な取材をしていて、それが強みになっていましたmy site
 例えば今回、現地の旧友が「小さなカメラで、ジャーナリストと名乗らずに」と助言してくれると、「未だいろいろあったり、今はちょっと時期が悪かったりして、通訳に迷惑をかけたり、自由に見聞できなくなるのだろう」と素直に従ってしまっています。わざと聞き難い質問をしたり、立ち入りが制限されている所を撮影したり、或いは、一般に関心が高い人やモノと引っかけたり、……。どうしたら面白くなるかは解っています。しかし、近年は関係者への影響や受け手の反応を予測し、加えて経費と時間などを総合し、天秤にかけてしまうのです。
 もう一つは小生自身の問題です。生意気なことを言うつもりはないのですが、“小説より奇なり”なはずの事実が、どれも当然の帰結のように見えて、「だから、どうなの?」と。以前ほど驚かず、喜怒哀楽といった感情が起こらないのです。また、駆け出しの頃に漫然と取材していて、大先輩に「思想を持って取材しないと意味がない」と言われ、頭をガーンと殴られたような記憶があります。自分なりの思想を転向したり、価値観がぐらぐら揺れたりはしていませんが、「なるようにしかならないし、他人に押しつけるものでもない」と思うようになっています。
 定年を迎える半年後には、自動的にフリーランスに戻ります。取材対象の選び方や報道の方向性の自由を守るためにも、食いぶちは別で稼がねばと再就職先を探してはいますが、ジャーナリストは細々とでも続けて行く所存です。以前のような精力的な取材方法を再び敢行するのか、枯れて軽妙ながらも内容がある方向を目指すのか。63本目の自主取材を終えて、今そんなことを逡巡しています。(しんぼー)


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