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しんぼー/Shinboh

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フォトジャーナリストの戯言
取材に基づく記事やビデオリポートではなく、日々の戯言
手ぶらで帰る勇気
 全国紙の写真記者が、ライバル紙の記事を盗用し、論旨免職になりました。「どうして、そんな記事ごときでジャーナリスト生命を絶つんだ!」と思いました。というのは、裏を取っている時間がないスクープの後追いなどではなく、問題になった記事は季節物のヒマダネだったからです。煎じ詰めれば個人の良心の問題ですが、出稿量へのプレッシャーが強く、功名心を煽るような会社の体質があるのではと思ってしまいます。
 というのも、サンゴ落書き事件よりも前、もう20年ほど前のことです。都市近郊のあるスキー場の初積雪を夕刊早版から報じようと、各社のカメラマンは天気予報とにらめっこで、きょうか明日かと警戒していました。そのスキー場は本社ではなく、支局管内にあり、支局駐在の写真記者は各社一人ずつ。宿直も公休も関係なく、抜かれたら言い訳できず、本社のデスクからカミナリが落ちるのは確実です。
「たぶん今朝は積もっているのでは」と、まだ暗いうちから車を飛ばした某日、夜が明けてみると、ゲレンデは土剥き出しで、雪化粧などうっすらともしていません。ところが、「抜かれとるやないか!」と本社デスクから腑に落ちない電話。ファックスされてきた他紙を見て、仰天。白くなっているゲレンデの写真が出ているのです。現場ではその社のカメラマンとすれ違いもしませんでした。念のため、従業員が出てきたスキー場へ電話で確認しましたが、夕刊締め切りに間に合う時間帯に、雪は降っていません。
 このスキー場は季節物の『定点』で、毎冬取り上げます。だから、前年のネガは必ず支局にあります。こんな表沙汰になっていない捏造にも遭遇しているだけに、今回の事件も氷山の一角のように思えます。“幻の積雪写真”以来、「ないときは手ぶらで帰る勇気」と自分に言い聞かせて来ましたが、近年は締め切りに追われて、「自然な演出」が日常茶飯事。気を付けなければと自戒しています。(しんぼー)
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テーマ:自然の写真 - ジャンル:写真

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