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しんぼー/Shinboh

Author:しんぼー/Shinboh
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ルポ集『東南アジアの人びと』
"People in Southeast Asia"

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フォトジャーナリストの戯言
取材に基づく記事やビデオリポートではなく、日々の戯言
国際支援の意義
 20年近く途上国でプロジェクトを仕切っていたNGO(非政府援助団体)の前スタッフが小生が暮らす街へ講演に来たので、久しぶりに夕食を共にしました。今は大学で若者たちに国際関係を教えているそうで、貰った名刺には准教授とありました。彼女がNGOを辞めたのは年老いた親の近くに居て、介護するためと聞いています。確かに、彼女が赴任していた国では内戦の混乱や難民問題は昔のこととなり、外資も入って中進国の体を装って来ましたが、東南アジアでの援助活動は全体的に縮小傾向にあり、既に事務所が閉鎖された国や地方も少なくないことを確認し合った次第です。
 しかし、まだ一党独裁であったり、軍事政権が専制政治を敷いていたり、陰謀や暴力が横行し民主主義や三権分立が機能していなかったりする国の方が多いのが現状です。そうした国では、反体制勢力や野党があからさまな迫害や弾圧を受けていたり、その上、言論の自由もなかったりという状況です。なので、権力側にお荷物か邪魔な存在と思われる人々は、一人当たりのGDPが1000ドルを超えたとしても、経済発展や社会福祉の恩恵は受けられず、基本的人権すら無視されがちです。
 市民同士としては人道的に看過できない状況だから援助するのですが、これを政府が援助すると内政干渉だと反発を買いますので、そこはやはり民間のNGOの仕事だと思うのです。政府や大企業にとっても、反体制勢力や野党などとのパイプも持っておくことは、情報源として、また、交渉のカードとして大切なことで、国や企業がNGOに予算を流して間接的に援助するケースは日本に限らず多々あります。
 戦乱や自然災害で大勢の被災者や難民が出ている国や地域への緊急人道援助が必要なのは議論するまでもありませんが、そうした活動はメディアに取り上げられ、NGOの存在意義を簡明にアピールでき、募金も集めやすいといったことは自明です。しかし、先に挙げたような陽の当たらない所に押し遣られている人たちに、保健衛生や教育、文化振興、職業訓練といった分野で支援することは、武力紛争の火種や災害で大きな被害が出す構造を作らないという、大きな予防効果があると思うのです。
 歴史を見れば、火事と喧嘩は大きいほど…などど、政府のマッチポンプやマスコミの扇動といった謀略などもありましたが、起こってからでは遅いと考え、不幸な出来事を回避し、平和を希求するならば、やはり一見落ち着いているけれど、問題を孕んでいるという国や地域へ地道な援助を末永く続けることが不可欠だと思うのです。(しんぼー)
 
 
 
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