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しんぼー/Shinboh

Author:しんぼー/Shinboh
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ルポ集『東南アジアの人びと』
"People in Southeast Asia"

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フォトジャーナリストの戯言
取材に基づく記事やビデオリポートではなく、日々の戯言
撮影の自由
 近年つくづく撮影もやり難い管理社会になってきたものだと感じます。公道から見える範囲の施設、駅やバスターミナル、空港などでカメラを構えていると、ツカツカと「管理者」と称するする人が寄ってきて、「撮影許可は取っていますか」と。まるで冷戦時代の東側諸国で取材しているようで、正直「なんで今の日本で?」と思わずにはいられません。隠し撮りなどせず堂々をカメラを構えていれば、「撮らないで」と言うか、拒否の仕草をする人以外は撮っても問題にならないと、大学の授業で習いましたし、写真記者をしていた新聞社も同様の判断に基づいて撮影していました。昔から一般人が自由に出入りできない所へ立ち入って撮る場合は当然許可が必要ですが、近年は誰でも自由に出入りできるパブリックなスペースでも、そうした規制をかけられることが多いのです。
 なぜ「管理者」が表現や報道の自由を制限するようなことをするのかと考えてみました。本来、そこに居合わせた人で写真やビデオに撮られたくない人は、カメラマンに直接「私は撮らないでください」と言えばよいのに、「管理者」に「撮影している人がいる。迷惑だ」といったクレームを付けることが多いからだと思います。その場の賑わいは「管理者」の利益と密接な関係があり、撮影が利益を損ねることを恐れているのでしょう。また、写されたくない理由は、不用意な姿がたまたま手前に写り込んだりして、自分を知っている人や、その場にはいない不特定多数の人の目に触れてしまうことを恐れているからだと推測します。
 プライベート空間なら限られた人しか居ませんが、パブリックな空間ならば誰に見られているか、性能が良くなったデジカメや携帯電話で誰に撮影されているか分かりません。その撮影者がアマチュアであろうが、投稿や寄稿すればマスメディアに載ることもあります。よって、堂々と撮影しているカメラマンがパージされる理由が良く分からないのです。そして、何よりも事前に許可を取るのは最小限にしたいと思っています。なぜなら、たとえ公共の場でも、大多数の人が見過ごしている重要なことがあるかも知れませんし、その時だけ取り繕ったりされては、そもそも撮影する意味がなくなってしまうからです。(しんぼー)
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