FC2ブログ
プロフィール

しんぼー/Shinboh

Author:しんぼー/Shinboh
フォトジャーナリスト
Photojournalist
詳細は下記サイトへ
ルポ集『東南アジアの人びと』
"People in Southeast Asia"

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

フォトジャーナリストの戯言
取材に基づく記事やビデオリポートではなく、日々の戯言
戦火に油を注ぐジャーナリスト?
 自主取材から戻ってきました。なるべく早く発表できるよう、勤務先の仕事の間隙を縫って、編集に取りかかったところです。今回の取材先、国境を挟んで武力紛争している二国で、それぞれの国のジャーナリストと話す機会がありました。二国間関係は、彼らが互いに隣国へ入国できないところまでは悪化していませんが、取材となると実際問題、警戒されて率直な話が聞けなかったり、立入が制限される場所が多くなっているのが現状です。だから、両国どちらの国民でもなく、国境の両側を取材できた小生に会いたいと言って来たのだと思ったのです。
 ところが、話を始めると、対する国の言い分や事情を聞き終わらないうちに、それを自国の論理で悉く否定しにかかります。二人は頭ごなしに相手国こそ先に条約や申し合わせ、法律を破ったと詰り、自国政府の武力行使を正当化しようとします。両国とも多党制民主主義で、言論の自由も一応ある国。会った場所と日こそ違いましたが、どちらも自国政府の価値観や考え方で終始対応し、まるで一党独裁国の国営メディアの記者か軍事政権のスポークスマンのようだったのです。
 愛国心は分かりますが、愛し方は人それぞれであって、必ずしも政府のそれに同調する必要はありません。たまたま二人だけがそうだったのかも知れませんが、ジャーナリズムにおいて大切な中立性が見られません。さらに悪いことには、彼らは冷や飯を喰わされている異端のフリーランスジャーナリストではなく、高い評価を受けている企業ジャーナリストで、二国のタカ派世論を代表しているのです。こうしたジャーナリストの偏った報道や論調は、戦火に油を注ぐことになりかねません。
 冷静に地理や歴史を分析したり、双方の事情や立場、感情を知ることは、政府にとっても外交の基礎情報として必須ですが、先ずは身軽に動け、間に立つこともできる自由なジャーナリストが取材し、広く報道すべきことです。そもそもジャーナリストの使命は、嫌悪や反感を煽るのではなく、相互理解を促し、戦争を回避させたり、停戦させたりすることだと信じる小生は二人の言動に驚くと同時に、危険を感じたのでした。(しんぼー) 
スポンサーサイト




この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する