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しんぼー/Shinboh

Author:しんぼー/Shinboh
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ルポ集『東南アジアの人びと』
"People in Southeast Asia"

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フォトジャーナリストの戯言
取材に基づく記事やビデオリポートではなく、日々の戯言
肩が凝る仕事
 1週間の自主取材から戻って来ました。深夜の取材こそありませんでしたが、早朝から夕方まで毎日カメラを担ぎ、メモを取り、宿ではその日撮った映像とノート、領収書などのチェック、それに洗面所で汗まみれになった服の洗濯をしていました。それでもぜんぜん肩が凝らなかったのです。メールチェックでノーパソも触っていましたが、いつも悩まされている背中の痛みは消えていました。
 しかし、朝着の飛行機で帰国し、昼から勤務先での仕事を再開すると、いつもの二の腕から肩、肩胛骨の辺りの痛みがテキメン、キッチリと戻ってきました。自主取材では普段より濃い時間を過ごしていたにも関わらず、ということは、やはり肩凝りの原因は精神的なもののようです。日頃は無意識に身体に不必要な力を入れ、身構えているということです。
 自主取材と勤務先の仕事で精神的に共通なのは、被取材者に気を遣うことです。しかし、自主では社内や広告代理店、スポンサーといった取り巻きがありません。加えて、勤務先でも原則企画は自分で挙げたものなのですが、報酬を貰っている手前、リサーチ段階から自己規制して需要に合わせています。それでも、さらに大衆の興味に媚びたり、くどくてベタな原稿を書かされたり、思想どころか当たり障りのない内容に変えさせられたりします。
 そんなストレスは自主にはありません。そもそも報酬は作り出したモノの価値ではなく、自分を曲げ、したくないことをするストレスに対して払われるようです。受け手が見たり知ったりする方が良いと思うことでも、いま多くの人が欲していなければ、そんな内容や切り口はタブーです。価値と需要は比例しません。だから、その逆のことをやっている自主取材は肩が凝らない反面、いつも赤字なのです。(しんぼー)
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