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しんぼー/Shinboh

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ルポ集『東南アジアの人びと』
"People in Southeast Asia"

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フォトジャーナリストの戯言
取材に基づく記事やビデオリポートではなく、日々の戯言
エンジニアと外交官にならなかった親友
 アルジェリアで10人の日本人エンジニアたちがテロ組織の人質となり亡くなったニュースに、小生は外交官になれる能力はあるのに、敢えてならなかった親友のことを思い出していました。彼はその理由を「外交官になれば、自分の感情や志向とは関係なく、政府の外交政策に沿った言動が求められ、意に反した時どう振る舞って良いのか分からなくなりそうだから」と話していました。
 戦時下ならば、或いは、ひとたび戦争になれば軍人だけでなく、サラリーマンら一般市民の非戦闘員も軍を支援していると目され、戦渦に巻き込まれる可能性が極めて大きいことは繰り返す歴史が物語っています。相手国も国民のコンセンサスが出来ていなかったり、自国政府に不満を抱いている市民が沢山いることもあり、政情が不安定な国との合意や契約は安心できるものではありません。
 そんななか、メディア企業の特派員や海外出張者も外交官とある意味同じで、求められるニュースや企画モノはあくまでも日本にいる日本人が興味を示したり、問題とすること、つまり日本の利益になる情報です。それも“目先の利益”の場合が多々あります。なので、長期に亘って海外支局にいても、同一の国へ何十回と通っていても、日本国内にいる一般的な日本人の感覚や価値観を保持していなければなりません。換言すれば、現地の人々と付き合いを深め、彼らの感覚や価値観を加味して報道したり、或いは彼らの意見などを代弁したりしてはダメなわけです。それでは日本にいる受け手の感覚や興味からずれてしまって、需要が極めて小さくなってしまうからです。その点で小生にとって勤務先からの海外取材は、求められることと、自分が伝えなければと思うこととの間で、かなりのストレスを感じるものとなり、細々とでも自主取材を続けているわけです。
 今回亡くなったエンジニアたちが外国で働いていたのは、やはり日本国内で求められているエネルギーの資源開発が目的でした。メディア企業もゼネコンも商社も、お客様は日本国内の日本人であることに変わりありません。彼らもそのプロジェクトを自分でを立案したり、個人的にその現場を志願したのではなく、社命で行っていたことは明らかになっています。砂漠に孤立していてもプロジェクトサイトの中が安全と、休日も街に出て現地の人々と交流するようなことはなかったと報道されています。皆さん海外経験が豊富な方々だったようですが、自分たちの流儀で仕事が出来ていたのでしょうか。気にかかるところです。(しんぼー)
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