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ルポ集『東南アジアの人びと』
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フォトジャーナリストの戯言
取材に基づく記事やビデオリポートではなく、日々の戯言
戦場取材体験からの杞憂
 日本の現政権は集団的自衛権の行使容認に向け、環境整備を進めています。自国と同盟国の後先を考えない“一人勝ち”がその心のようで、言いたいことは沢山あります。しかし、これまでにカンボジア内戦やビルマの軍政と民主派の攻防、毎日のようにテロが起こっているタイ深南部などを取材してきた一人のジャーナリストとして、もっと喫緊な問題だと危機感を覚えるのは、政権の想像力のなさです。第二次世界大戦で前線を経験した代議士や官僚が、もう一人もいなくなったことも大きいでしょう。
 官邸ホームページには次のようにあります。「日本は戦後70年近く、一貫して平和国家としての道を歩んできました。これからもこの歩みが変わることはありません。しかし、平和国家であると口で唱えるだけで私たちの平和な暮らしを守ることはできません」。確かに「唱えるだけ」では平和は守れないでしょう。しかし、武力は威嚇を含めて絶対に避けるべきだと思うのです。なぜなら、一つに、後方支援や援軍というのは一番に狙われ、戦闘に巻き込まれます。特に敵対する相手が弱小な場合、その小さな武力で最大の打撃を与えようとすれば、補給を断ってから奇襲をかけるという戦法に出るのが定石だからです。次ぎに、民族や宗教はもとより、市民経済が絡んでいれば、兵士の家族だけでなく一般の民間人も自軍に協力するのは当然で、非戦闘員を死傷させ、非軍事施設を破壊する可能性は大きくなります。三つ目としては、軍事力でねじ伏た和平では、いつまでも怨恨が残り、ことある毎に揉め続け、真の平和は来ません。
 官邸は「テロリストが潜む世界の現状に目を向けたとき、そんな保障はどこにもありません。政府は、私たちは、この現実に真正面から向き合うべきだと私は考えます」と続けます。「現実に真っ正面から向き合う」のは大賛成ですが、ならば、そもそもなぜテロリストが生まれるのか。それはろくに対話もせず、経済や武力で押さえつけるからではないでしょうか。窮鼠猫を噛むというように弱者を追い詰めると、比較的安価な地雷や化学兵器で応戦し、最後は自爆攻撃も辞しません。そうなってしまえば、撤退するにしても、自分たちが無傷でいようとすれば、弾幕を張らなければならなくなります。他方、宣撫作戦という言葉もあります。軍が武器ではなく支援物資やスポーツ用品、楽器などを持たせた武官を送り込んで、交流を図ってシンパを増やす作戦です。
 武力の威嚇や行使では友好関係は醸成されず、緊張を高めるだけです。安全保障を強化するには、国際NGOが入り、文化スポーツ使節などが行き来し、次ぎに情報が自由にやり取りされ、往来する観光客やビジネスマンが増え、学校の提携や事業・企業の合弁が盛んになり、その中で親友や夫婦も生まれ、共有する価値観が大きくなることだと小生は信じています。そして、政府はその環境を整えて後押しし、経済でも"北風”ではなく"太陽”政策で、これまでもやってきたODA(援助)外交をさらに効果的に展開する方が、間違いなく安全保障への近道だと思うのです。軍事力で外国を刺激するような現政権の政策は、平和を築き維持して行こうとしている市民たちの営みと真っ向から対立します。こう感じた市民が次回総選挙で意思表示することを願い、この夏は和平の実例を取材しようと思っています。(しんぼー)
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テーマ:軍事・安全保障・国防・戦争 - ジャンル:政治・経済

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