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しんぼー/Shinboh

Author:しんぼー/Shinboh
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ルポ集『東南アジアの人びと』
"People in Southeast Asia"

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フォトジャーナリストの戯言
取材に基づく記事やビデオリポートではなく、日々の戯言
謹賀新年 ~有馬温泉でカンボジアを思う~
 新年あけましておめでとうございます。本年も当ブログをどうぞ宜しくお願い申し上げます。小生、久々に大晦日から元日にかけて取材が入らず、2016年新年挨拶今年は関西へ帰省し、年老いた母親を有馬温泉(写真)へ初風呂に連れて行くなど、親孝行ができました。
 昨年はある意味、新たな出来事があった年でした。1987年からライフワークとして自主取材で通って来たカンボジアで、初めて勤務先の仕事をするよう命じられたのです。現地の国営テレビ局で勤務先が製作した番組をシリーズ放送し、日本からスポーツ団体を送り込んでイベントを開催するといった事業でした。自主取材はマスメディアが関心を示さない対象だからこそ、休暇と私費で自主的にやってきたと言えます。毎回赤字であっても、他の仕事の報酬で穴埋めして来ました。しかし、ひとたび会社にとっての事業となれば、儲からなくても損はしないようにという命題が課されます。ところが、カンボジアは工場や農業などの労働集約型産業か飲食やホテルなどのサービス業を除いて、まだ所謂“援助ビジネス”しか成立していないのが現状です。
  内戦終結後の再出発はゼロかマイナスからでしたし、それから四半世紀に亘る復興は自力ではなく、全て外国か国際機関の援助によるものだったと言っても過言ではありません。ハード、ソフト共にインフラは整備途上ですし、ポルポトの虐殺政治やその後の混乱は人材や国民性に未だ影を落としています。急成長する近隣諸国と拡がる格差も、自助努力する志気に水を差しているのではと危惧されます。自分の職業や仕事に対して誇りを持っている人が少なかったり、1年後の100ドルより明日の10ドルを取るような人が多いように感じます。それはカンボジア人ひとり一人が怠慢だとか、刹那的な価値観の持ち主だとかといった次元ではなく、まだそう思える社会環境ではないからだと思います。達成感を味わえなかったり、実直な仕事をしても報われず、相応の生活ができなかったりするのです。
 彼らの置かれている状況や気持ちを自分なりに分かっているだけに、あるがままを取材するのではなく、日本側が望む事業を形にするには大変なストレスを感じました。かなり前の当ブログにも一度書いたことがあるカンボジアの親友のことですが、彼は外交官試験に合格しながら、敢えて外交官になりませんでした。「自分の好き嫌いと関係なく、国策に従って人と付き合わなければならなくなるから」と言っていました。小生は自ら企業に属すことを選んでいるわけですから、こうした悩みは付き物なのでしょう。(しんぼー)

 追伸:ホームページ『東南アジアの人々』のURLメールアドレス、固定電話の番号を変えましたので、この場でお知らせしておきます。長年利用してきたプロバイダーが今年3月いっぱいでサービスを廃止するためです。
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