FC2ブログ
プロフィール

しんぼー/Shinboh

Author:しんぼー/Shinboh
フォトジャーナリスト
Photojournalist
詳細は下記サイトへ
ルポ集『東南アジアの人びと』
"People in Southeast Asia"

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

フォトジャーナリストの戯言
取材に基づく記事やビデオリポートではなく、日々の戯言
冬の日の石焼き芋
「焼き芋を世界中売り歩いて、行った先々の絵を描く」。これが私の子供の頃の夢でした。
 昭和30年代、石焼き芋売りは拡声器の付いたトラックやワゴン車ではなく、決まって枯れた感じのお爺さんが引くリアカーだったような気がします。「絵を描きながら」というのは、実際そんな芋売りを見たことがないので、私の発想だったのでしょう。
 冬空の下、釜の排気で鳴らす笛が聞こえてくると、よく10円玉を握りしめて、駈けて行ったものです。ある日、駆け寄る私を、芋売りのお爺さんは満面の笑顔で抱き上げました。すると、くわえ煙草が私の頭に触れ、「ゴメン、ゴメン」と平謝り。灰の部分が当たっただけで、全然熱くなかったのですが、倍くらいの芋を古新聞に包んでくれたことがありました。
 所詮、子供の夢ですから、焼き芋が国内でも冬場だけのものであることや、世界各国の嗜好に合うかどうかも、そもそも、そんな仕事ではビザが下りないことも度外視です。
 しかし、「絵描きになって、絵を売る」のではなく、「焼き芋を売って、絵を描く」と言っていました。そこが、「絵描きになれば“売り絵”を描かねばならないので、生活費は芋の売り上げで」と、子供なりに悟っていたように思えて、皮肉です。
 中学の頃、興味は絵画から写真に移りました。結局、絵と関係なくはない仕事に就いていますが、“売り絵を描いて”暮らしています。懐かしい笛の音が聞こえてきそうな冬の日、我ながら良い夢を見ていたじゃないかと思い出しています。(しんぼー)
スポンサーサイト




テーマ:マスコミ系 - ジャンル:就職・お仕事

この記事に対するコメント

帳尻さえ合っていれば良くないですか?そう考えれば、“ウソも方便”というのが使えますよ。
【2005/12/27 12:54】 URL | しんぼー #s5hMGlx. [ 編集]


この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する